放物線 $y = \frac{1}{3}x^2$ 上に点A, Bがあり、それぞれのx座標は-6, 3である。点Cは直線ABとy軸の交点である。 △AOBの面積を2等分する直線の式を、原点Oを通る場合、点Bを通る場合、点Cを通る場合について求める。

幾何学放物線面積直線の式座標
2025/8/5

1. 問題の内容

放物線 y=13x2y = \frac{1}{3}x^2 上に点A, Bがあり、それぞれのx座標は-6, 3である。点Cは直線ABとy軸の交点である。
△AOBの面積を2等分する直線の式を、原点Oを通る場合、点Bを通る場合、点Cを通る場合について求める。

2. 解き方の手順

(1) 原点Oを通る場合
△AOBの面積を2等分する直線は、線分ABの中点を通る。
点Aの座標は、x=-6を y=13x2y = \frac{1}{3}x^2 に代入して、y=13(6)2=13(36)=12y = \frac{1}{3}(-6)^2 = \frac{1}{3}(36) = 12 より、A(-6, 12)。
点Bの座標は、x=3を y=13x2y = \frac{1}{3}x^2 に代入して、y=13(3)2=13(9)=3y = \frac{1}{3}(3)^2 = \frac{1}{3}(9) = 3 より、B(3, 3)。
線分ABの中点Mの座標は、
(6+32,12+32)=(32,152)(\frac{-6+3}{2}, \frac{12+3}{2}) = (-\frac{3}{2}, \frac{15}{2})
原点Oと点Mを通る直線の式は、y=axy = ax とおいて、152=a(32)\frac{15}{2} = a(-\frac{3}{2}) より、a=5a = -5
よって、y=5xy = -5x
(2) 点Bを通る場合
△AOBの面積を2等分する直線は、線分AOの中点を通る。
点Aの座標はA(-6, 12)であるから、線分AOの中点Nの座標は(6+02,12+02)=(3,6)(\frac{-6+0}{2}, \frac{12+0}{2}) = (-3, 6)
点B(3, 3)と点N(-3, 6)を通る直線の式を y=ax+by = ax + b とおく。
3=3a+b3 = 3a + b
6=3a+b6 = -3a + b
2式を足し合わせると、9=2b9 = 2b より、b=92b = \frac{9}{2}
3=3a+923 = 3a + \frac{9}{2} より、3a=392=323a = 3 - \frac{9}{2} = -\frac{3}{2} だから、a=12a = -\frac{1}{2}
よって、y=12x+92y = -\frac{1}{2}x + \frac{9}{2}
(3) 点Cを通る場合
まず直線ABの式を求める。
y=ax+by = ax + b とおくと、
12=6a+b12 = -6a + b
3=3a+b3 = 3a + b
2式を引き算すると、9=9a9 = -9a より、a=1a = -1
3=3(1)+b3 = 3(-1) + b より、b=6b = 6
したがって、直線ABの式は y=x+6y = -x + 6
点Cは直線ABとy軸との交点なので、x=0を代入して y=0+6=6y = -0 + 6 = 6 より、C(0, 6)
△AOBの面積を2等分する直線は、線分BOの中点を通る。
点Bの座標はB(3, 3)であるから、線分BOの中点Pの座標は(3+02,3+02)=(32,32)(\frac{3+0}{2}, \frac{3+0}{2}) = (\frac{3}{2}, \frac{3}{2})
点C(0, 6)と点P(32,32\frac{3}{2}, \frac{3}{2})を通る直線の式を y=ax+by = ax + b とおく。
C(0, 6)を通るので、b=6b=6
32=a(32)+6\frac{3}{2} = a(\frac{3}{2}) + 6 より、32a=326=92\frac{3}{2}a = \frac{3}{2} - 6 = -\frac{9}{2} だから、a=3a = -3
よって、y=3x+6y = -3x + 6

3. 最終的な答え

(1) 原点Oを通る場合:y=5xy = -5x
(2) 点Bを通る場合:y=12x+92y = -\frac{1}{2}x + \frac{9}{2}
(3) 点Cを通る場合:y=3x+6y = -3x + 6

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