ある反復運動について、運動の負荷を $x$ ($0 \le x \le 20$) とするとき、1回あたりの効果は $10+x$、反復可能回数は $40-2x$ で表される。反復運動全体の効果は、1回あたりの効果と反復可能回数の積で求められる。 (1) 負荷が10のとき、反復運動全体の効果を求める。 (2) 反復運動全体で最大の効果を与える負荷を求める。 (3) 別の反復運動について、1回あたりの効果が $15+3x$ の場合、最大の効果を求める。ただし、反復可能回数は変わらないものとする。

代数学二次関数最大値平方完成数式処理
2025/8/6

1. 問題の内容

ある反復運動について、運動の負荷を xx (0x200 \le x \le 20) とするとき、1回あたりの効果は 10+x10+x、反復可能回数は 402x40-2x で表される。反復運動全体の効果は、1回あたりの効果と反復可能回数の積で求められる。
(1) 負荷が10のとき、反復運動全体の効果を求める。
(2) 反復運動全体で最大の効果を与える負荷を求める。
(3) 別の反復運動について、1回あたりの効果が 15+3x15+3x の場合、最大の効果を求める。ただし、反復可能回数は変わらないものとする。

2. 解き方の手順

(1) 負荷が10のとき、x=10x=10 をそれぞれの式に代入して、1回あたりの効果と反復可能回数を求める。
1回あたりの効果: 10+x=10+10=2010+x = 10+10 = 20
反復可能回数: 402x=402(10)=4020=2040-2x = 40-2(10) = 40-20 = 20
反復運動全体の効果は、1回あたりの効果と反復可能回数の積なので、20×20=40020 \times 20 = 400
(2) 反復運動全体の効果を yy とすると、
y=(10+x)(402x)=40020x+40x2x2=2x2+20x+400y = (10+x)(40-2x) = 400 -20x + 40x -2x^2 = -2x^2 + 20x + 400
yy が最大になる xx を求めるために、平方完成を行う。
y=2(x210x)+400=2(x210x+2525)+400=2((x5)225)+400=2(x5)2+50+400=2(x5)2+450y = -2(x^2 - 10x) + 400 = -2(x^2 - 10x + 25 - 25) + 400 = -2((x-5)^2 - 25) + 400 = -2(x-5)^2 + 50 + 400 = -2(x-5)^2 + 450
0x200 \le x \le 20 なので、x=5x=5 のとき、yy は最大値450をとる。
(3) 1回あたりの効果が 15+3x15+3x の場合、反復運動全体の効果 zz は、
z=(15+3x)(402x)=60030x+120x6x2=6x2+90x+600z = (15+3x)(40-2x) = 600 - 30x + 120x - 6x^2 = -6x^2 + 90x + 600
zz が最大になる xx を求めるために、平方完成を行う。
z=6(x215x)+600=6(x215x+(152)2(152)2)+600=6((x152)22254)+600=6(x152)2+6752+600=6(x152)2+675+12002=6(x152)2+18752z = -6(x^2 - 15x) + 600 = -6(x^2 - 15x + (\frac{15}{2})^2 - (\frac{15}{2})^2) + 600 = -6((x-\frac{15}{2})^2 - \frac{225}{4}) + 600 = -6(x-\frac{15}{2})^2 + \frac{675}{2} + 600 = -6(x-\frac{15}{2})^2 + \frac{675+1200}{2} = -6(x-\frac{15}{2})^2 + \frac{1875}{2}
0x200 \le x \le 20 なので、x=152=7.5x=\frac{15}{2} = 7.5 のとき、zz は最大値 18752=937.5\frac{1875}{2}=937.5をとる。

3. 最終的な答え

(1) 400
(2) 5
(3) 937.5

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