変数 $x, y$ が実数値をとるとき、$z = x^2 - 2xy + 2y^2 + 2x - 4y + 3$ について、以下の問いに答える。 (1) $y$ を定数とみて、$x$ を動かしたときの $z$ の最小値 $m$ を $y$ で表す。 (2) (1) で求めた $m$ について、$y$ を動かしたときの $m$ の最小値を求める。そして、$z$ の最小値とそのときの $x, y$ の値を求める。

代数学二次関数平方完成最小値
2025/8/6

1. 問題の内容

変数 x,yx, y が実数値をとるとき、z=x22xy+2y2+2x4y+3z = x^2 - 2xy + 2y^2 + 2x - 4y + 3 について、以下の問いに答える。
(1) yy を定数とみて、xx を動かしたときの zz の最小値 mmyy で表す。
(2) (1) で求めた mm について、yy を動かしたときの mm の最小値を求める。そして、zz の最小値とそのときの x,yx, y の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) yy を定数とみて、zzxx の関数とみなして平方完成を行う。
z=x22xy+2y2+2x4y+3z = x^2 - 2xy + 2y^2 + 2x - 4y + 3
z=(x22(y1)x)+2y24y+3z = (x^2 - 2(y-1)x) + 2y^2 - 4y + 3
z=(x(y1))2(y1)2+2y24y+3z = (x - (y-1))^2 - (y-1)^2 + 2y^2 - 4y + 3
z=(x(y1))2(y22y+1)+2y24y+3z = (x - (y-1))^2 - (y^2 - 2y + 1) + 2y^2 - 4y + 3
z=(x(y1))2+y22y+2z = (x - (y-1))^2 + y^2 - 2y + 2
mmx=y1x = y-1 のとき最小となり、m=y22y+2m = y^2 - 2y + 2 となる。
(2) m=y22y+2m = y^2 - 2y + 2yy の関数とみて平方完成を行う。
m=(y1)21+2m = (y-1)^2 - 1 + 2
m=(y1)2+1m = (y-1)^2 + 1
mmy=1y = 1 のとき最小となり、その最小値は 11 である。
このとき、x=y1=11=0x = y - 1 = 1 - 1 = 0
したがって、zz の最小値は 11 であり、そのときの x,yx, y の値は x=0,y=1x = 0, y = 1 である。

3. 最終的な答え

(1) m=y22y+2m = y^2 - 2y + 2
(2) zz の最小値は 11 であり、x=0,y=1x = 0, y = 1 のとき。

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