2つの円 $x^2 + y^2 - 10 = 0$ と $x^2 + y^2 - 2x - 4y = 0$ について、以下の問いに答えます。 (1) 2つの円が異なる2点で交わることを示します。 (2) 2つの円の2つの交点を通る直線の方程式を求めます。 (3) 2つの円の2つの交点と点(2, 3)を通る円の中心と半径を求めます。

幾何学交点円の方程式幾何学的証明
2025/8/7

1. 問題の内容

2つの円 x2+y210=0x^2 + y^2 - 10 = 0x2+y22x4y=0x^2 + y^2 - 2x - 4y = 0 について、以下の問いに答えます。
(1) 2つの円が異なる2点で交わることを示します。
(2) 2つの円の2つの交点を通る直線の方程式を求めます。
(3) 2つの円の2つの交点と点(2, 3)を通る円の中心と半径を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
x2+y210=0x^2 + y^2 - 10 = 0 の中心は (0,0)(0, 0)、半径は 10\sqrt{10} です。
x2+y22x4y=0x^2 + y^2 - 2x - 4y = 0 を変形すると、(x1)2+(y2)2=5(x - 1)^2 + (y - 2)^2 = 5 となるので、中心は (1,2)(1, 2)、半径は 5\sqrt{5} です。
2つの円の中心間の距離を dd とすると、d=(10)2+(20)2=1+4=5d = \sqrt{(1 - 0)^2 + (2 - 0)^2} = \sqrt{1 + 4} = \sqrt{5} です。
2つの円の半径をそれぞれ r1,r2r_1, r_2 とすると、r1=10,r2=5r_1 = \sqrt{10}, r_2 = \sqrt{5} です。
r1r2=105=105=5(21)|r_1 - r_2| = |\sqrt{10} - \sqrt{5}| = \sqrt{10} - \sqrt{5} = \sqrt{5}(\sqrt{2} - 1)
r1+r2=10+5=5(2+1)r_1 + r_2 = \sqrt{10} + \sqrt{5} = \sqrt{5}(\sqrt{2} + 1)
ここで、5(21)<5<5(2+1)\sqrt{5}(\sqrt{2} - 1) < \sqrt{5} < \sqrt{5}(\sqrt{2} + 1) であるので、
r1r2<d<r1+r2|r_1 - r_2| < d < r_1 + r_2 が成り立ちます。よって、2つの円は異なる2点で交わります。
(2)
2つの円の交点を通る直線の方程式は、2つの円の方程式の差をとることで求められます。
(x2+y210)(x2+y22x4y)=0(x^2 + y^2 - 10) - (x^2 + y^2 - 2x - 4y) = 0
2x+4y10=02x + 4y - 10 = 0
x+2y5=0x + 2y - 5 = 0
(3)
2つの円の交点を通る円の方程式は、x2+y210+k(x+2y5)=0x^2 + y^2 - 10 + k(x + 2y - 5) = 0 と表せます。
この円が点 (2, 3) を通るので、
22+3210+k(2+235)=02^2 + 3^2 - 10 + k(2 + 2 \cdot 3 - 5) = 0
4+910+k(2+65)=04 + 9 - 10 + k(2 + 6 - 5) = 0
3+3k=03 + 3k = 0
k=1k = -1
したがって、求める円の方程式は、
x2+y210(x+2y5)=0x^2 + y^2 - 10 - (x + 2y - 5) = 0
x2+y2x2y5=0x^2 + y^2 - x - 2y - 5 = 0
(x12)2+(y1)2=5+14+1=254(x - \frac{1}{2})^2 + (y - 1)^2 = 5 + \frac{1}{4} + 1 = \frac{25}{4}
よって、円の中心は (12,1)(\frac{1}{2}, 1)、半径は 52\frac{5}{2} です。

3. 最終的な答え

(1) 2つの円は異なる2点で交わる(証明済み)
(2) x+2y5=0x + 2y - 5 = 0
(3) 中心: (12,1)(\frac{1}{2}, 1)、半径: 52\frac{5}{2}

「幾何学」の関連問題

(1) 円 $(x-1)^2 + (y-1)^2 = 2$ と直線 $x + y - k = 0$ の位置関係を、定数 $k$ の値によって分類する。 (2) 円 $(x-2)^2 + (y+1)^2...

直線位置関係距離判別式
2025/8/7

与えられた三角錐PABCにおいて、AB = AC = 5cm, AP = 3cm, BC = 4cm, PQ : QB = PR : RC = 2 : 1である。 (1) 三角錐PABCの体積を求めよ...

三角錐体積三平方の定理相似
2025/8/7

対角線の長さが6cmの正方形を、頂点Oを中心に30度回転させたとき、影の部分の面積を求める問題です。

正方形回転面積三平方の定理扇形図形
2025/8/7

図において、$\triangle ABC$は$AB=AC$の二等辺三角形で、$\angle BAC = 60^\circ$である。また、点Oは円の中心であり、$OD=5$である。このとき、$x$の値を...

三角形二等辺三角形正三角形三平方の定理三角比
2025/8/7

図において、$x$の値を求める問題です。図には、円の中心Oから弦に下ろした垂線が4、弦の長さが20、円の半径がxと示されています。

三平方の定理半径図形
2025/8/7

長方形ABCDがあり、半円Oは辺ABとADに接している。円Pは辺ADとCDに接しており、半円Oと円Pは接している。AB=8cm、AD=18cmのとき、円Pの半径を求める。

長方形三平方の定理接する半径
2025/8/7

長方形ABCDの中に、点Oを中心とする半円と、点Pを中心とする円が内接している。AB = 8cm, AD = 18cmであるとき、点Pを中心とする円の半径を求めよ。

長方形内接ピタゴラスの定理相似
2025/8/7

放物線 $y = \frac{1}{4}x^2$ 上に点A, B, Cがある。Aのx座標は-4, Bのx座標は-2, Cのx座標は8である。点Bを通り、三角形ABCの面積を二等分する直線を求めよ。

放物線三角形面積直線座標連立方程式
2025/8/7

次の3つの関数について、グラフを記入することを求められています。 (1) $y = x - 3$ (2) $y = -2x + 1$ (3) $y = -2x^2$

グラフ関数直線放物線座標
2025/8/7

半径が3cmの円Oと半径が4cmの円O'がある。直線lは円Oと点Aで、円O'と点Bで接している。ABの長さを求める。

接線三平方の定理相似図形
2025/8/7