与えられた三角錐PABCにおいて、AB = AC = 5cm, AP = 3cm, BC = 4cm, PQ : QB = PR : RC = 2 : 1である。 (1) 三角錐PABCの体積を求めよ。 (2) 2点Q, Rを通り、辺APに平行な平面で三角錐PABCを2つの立体に切り分けたとき、頂点Bを含む方の立体の体積を求めよ。

幾何学三角錐体積三平方の定理相似
2025/8/7

1. 問題の内容

与えられた三角錐PABCにおいて、AB = AC = 5cm, AP = 3cm, BC = 4cm, PQ : QB = PR : RC = 2 : 1である。
(1) 三角錐PABCの体積を求めよ。
(2) 2点Q, Rを通り、辺APに平行な平面で三角錐PABCを2つの立体に切り分けたとき、頂点Bを含む方の立体の体積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) まず、三角形ABCの面積を求める。AB = AC = 5cm, BC = 4cmより、三角形ABCは二等辺三角形である。BCの中点をMとすると、AMはBCに垂直で、BM = MC = 2cmである。
三平方の定理より、AM=AB2BM2=5222=254=21AM = \sqrt{AB^2 - BM^2} = \sqrt{5^2 - 2^2} = \sqrt{25 - 4} = \sqrt{21}cmとなる。
したがって、三角形ABCの面積は、SABC=12×BC×AM=12×4×21=221S_{ABC} = \frac{1}{2} \times BC \times AM = \frac{1}{2} \times 4 \times \sqrt{21} = 2\sqrt{21}cm2^2である。
次に、三角錐PABCの体積を求める。頂点Pから底面ABCへの垂線の長さがAP = 3cmであると仮定する(問題文からAPが底面に垂直とは限らないが、図からそのように解釈できる)。
すると、三角錐PABCの体積は、VPABC=13×SABC×AP=13×221×3=221V_{PABC} = \frac{1}{3} \times S_{ABC} \times AP = \frac{1}{3} \times 2\sqrt{21} \times 3 = 2\sqrt{21}cm3^3となる。
(2) 2点Q, Rを通りAPに平行な平面で切断された三角錐を考える。
PQ:QB=PR:RC=2:1PQ:QB = PR:RC = 2:1なので、AQ:AB=AR:AC=1:3AQ:AB = AR:AC = 1:3となる。
この平面で切断されたことによって、頂点Pを含む三角錐APQRと、頂点Bを含む立体に分かれる。求めるのは頂点Bを含む立体の体積である。
三角錐APQRの体積を求める。
三角錐APQRの体積は、VAPQR=PQPB×PRPC×PAPA×VPABCV_{APQR} = \frac{PQ}{PB} \times \frac{PR}{PC} \times \frac{PA}{PA} \times V_{PABC}と表せる。
PQ=23PBPQ = \frac{2}{3}PB, PR=23PCPR = \frac{2}{3}PC, PA=PAPA = PA.
よって、VAPQR=23×23×1×VPABC=49×221=8219V_{APQR} = \frac{2}{3} \times \frac{2}{3} \times 1 \times V_{PABC} = \frac{4}{9} \times 2\sqrt{21} = \frac{8\sqrt{21}}{9}cm3^3となる。
頂点Bを含む立体の体積は、VPABCVAPQR=2218219=18218219=10219V_{PABC} - V_{APQR} = 2\sqrt{21} - \frac{8\sqrt{21}}{9} = \frac{18\sqrt{21} - 8\sqrt{21}}{9} = \frac{10\sqrt{21}}{9}cm3^3となる。

3. 最終的な答え

(1) 2212\sqrt{21} cm3^3
(2) 10219\frac{10\sqrt{21}}{9} cm3^3

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