関数 $y = x^{\sin x}$ ($x > 0$) の導関数を求める問題です。

解析学微分導関数対数微分法合成関数積の微分
2025/8/9

1. 問題の内容

関数 y=xsinxy = x^{\sin x} (x>0x > 0) の導関数を求める問題です。

2. 解き方の手順

1. 両辺の自然対数を取ります。

lny=ln(xsinx)\ln y = \ln (x^{\sin x})
lny=sinxlnx\ln y = \sin x \cdot \ln x

2. 両辺を $x$ で微分します。左辺は合成関数の微分, 右辺は積の微分を用います。

1ydydx=(sinx)lnx+sinx(lnx)\frac{1}{y} \frac{dy}{dx} = (\sin x)' \ln x + \sin x (\ln x)'
1ydydx=cosxlnx+sinx1x\frac{1}{y} \frac{dy}{dx} = \cos x \ln x + \sin x \cdot \frac{1}{x}

3. $\frac{dy}{dx}$ について解きます。

dydx=y(cosxlnx+sinxx)\frac{dy}{dx} = y \left( \cos x \ln x + \frac{\sin x}{x} \right)

4. $y = x^{\sin x}$ を代入します。

dydx=xsinx(cosxlnx+sinxx)\frac{dy}{dx} = x^{\sin x} \left( \cos x \ln x + \frac{\sin x}{x} \right)

3. 最終的な答え

dydx=xsinx(cosxlnx+sinxx)\frac{dy}{dx} = x^{\sin x} \left( \cos x \ln x + \frac{\sin x}{x} \right)

「解析学」の関連問題

放物線 $y = ax^2 - 12a + 2$ (ただし $0 < a < \frac{1}{2}$) …① について、以下の問いに答える。 (1) 放物線①が $a$ の値にかかわらず通る定点を求...

放物線定点交点積分面積
2025/8/12

媒介変数表示 $x = \tan \theta - 1$、 $y = 3 - \frac{5}{\cos \theta}$ が与えられたとき、この媒介変数表示がどのような曲線を表すかを求める。

媒介変数表示三角関数双曲線曲線数式処理
2025/8/12

$0 \le \theta < 2\pi$ のとき、次の方程式を解く問題です。 (1) $\cos 2\theta + 5\sin \theta + 2 = 0$ (2) $\sin 2\theta ...

三角関数三角方程式解の公式角度
2025/8/12

定積分 $S = \int_{\alpha}^{\beta} (x-\alpha)(x-\beta) dx$ を計算する問題です。

定積分積分計算
2025/8/12

定積分 $S = \int_{\alpha}^{\beta} (x - \alpha)(x - \beta) dx$ を計算し、その結果が $S = -\frac{1}{6}(\beta - \alp...

定積分積分計算
2025/8/12

(1) $1 \le x \le 8$ のとき、関数 $y = (\log_2{\frac{2}{x}})(\log_2{\frac{x}{8}})$ の最大値、最小値とそのときの $x$ の値を求め...

対数関数最大値最小値定義域二次関数
2025/8/12

次の定積分を計算します。 $\int_{0}^{1} \frac{dx}{e^{x} + 1}$

定積分積分置換積分指数関数対数関数
2025/8/12

関数 $y = (2\cos x - 3\sin x)\sin x$ の $0 \le x \le \frac{\pi}{4}$ における最大値と最小値を求める問題です。

三角関数最大値最小値合成微分
2025/8/12

3次関数 $f(x) = x^3 - 3x^2 + kx + 7$ について、以下の3つの問いに答えます。 (1) $f(x)$ が極大値と極小値を持つときの $k$ の範囲を求めます。 (2) $f...

3次関数極大値極小値微分解と係数の関係
2025/8/12

$0 < \theta < \pi$ のとき、方程式 $\sin \theta - \sqrt{3} \cos \theta = 2$ を解く問題です。

三角関数三角関数の合成方程式
2025/8/12