媒介変数表示 $x = \tan \theta - 1$、 $y = 3 - \frac{5}{\cos \theta}$ が与えられたとき、この媒介変数表示がどのような曲線を表すかを求める。

解析学媒介変数表示三角関数双曲線曲線数式処理
2025/8/12

1. 問題の内容

媒介変数表示 x=tanθ1x = \tan \theta - 1y=35cosθy = 3 - \frac{5}{\cos \theta} が与えられたとき、この媒介変数表示がどのような曲線を表すかを求める。

2. 解き方の手順

まず、xxyy の式から θ\theta を消去することを考えます。
x=tanθ1x = \tan \theta - 1 より、tanθ=x+1\tan \theta = x + 1 となります。
y=35cosθy = 3 - \frac{5}{\cos \theta} より、5cosθ=3y\frac{5}{\cos \theta} = 3 - y なので、cosθ=53y\cos \theta = \frac{5}{3-y} となります。
三角関数の恒等式 sin2θ+cos2θ=1\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1tanθ=sinθcosθ\tan \theta = \frac{\sin \theta}{\cos \theta} を用います。
sinθ=tanθcosθ\sin \theta = \tan \theta \cos \theta なので、sinθ=(x+1)53y\sin \theta = (x+1) \frac{5}{3-y} となります。
sin2θ+cos2θ=1\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1 に代入すると、
((x+1)53y)2+(53y)2=1((x+1) \frac{5}{3-y})^2 + (\frac{5}{3-y})^2 = 1
25(x+1)2(3y)2+25(3y)2=1\frac{25(x+1)^2}{(3-y)^2} + \frac{25}{(3-y)^2} = 1
両辺に (3y)2(3-y)^2 をかけると、
25(x+1)2+25=(3y)225(x+1)^2 + 25 = (3-y)^2
25(x2+2x+1)+25=96y+y225(x^2 + 2x + 1) + 25 = 9 - 6y + y^2
25x2+50x+25+25=96y+y225x^2 + 50x + 25 + 25 = 9 - 6y + y^2
25x2+50x+50=y26y+925x^2 + 50x + 50 = y^2 - 6y + 9
25(x2+2x+1)+25=y26y+925(x^2 + 2x + 1) + 25 = y^2 - 6y + 9
25(x+1)2+25=(y3)225(x+1)^2 + 25 = (y-3)^2
(y3)225(x+1)2=25(y-3)^2 - 25(x+1)^2 = 25
両辺を 25 で割ると、
(y3)225(x+1)21=1\frac{(y-3)^2}{25} - \frac{(x+1)^2}{1} = 1
これは、双曲線の方程式です。

3. 最終的な答え

双曲線
(y3)225(x+1)21=1\frac{(y-3)^2}{25} - \frac{(x+1)^2}{1} = 1

「解析学」の関連問題

定積分 $\int_{0}^{2} \frac{x-2}{x^{2}-x+1} dx$ を計算します。

定積分置換積分三角関数による置換積分計算
2025/8/12

次の定積分を求めよ: $\int_{1}^{3} x e^{x^2} dx$

定積分置換積分指数関数
2025/8/12

x軸上を動く点Pがあり、時刻 $t=0$ に原点Oを毎秒3の速さで出発し、ある点Aで向きを変え、出発から3秒後に原点Oに戻る。 (1) 点Pの座標xを時刻tの3次関数で表す。 (2) 点Pが原点Oと点...

3次関数速度座標微分積分
2025/8/12

3次関数 $f(x) = \frac{1}{3}(x^3 - 9x^2 + 23x - 15)$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) $f(x) = 0$ の解の最小値と最大値、および $...

3次関数微分接線グラフ面積
2025/8/12

(1) 全ての正の数 $x, y$ に対して、不等式 $x(\log x - \log y) \ge x - y$ が成り立つことを証明し、等号が成り立つのは $x = y$ の場合に限ることを示す。...

不等式対数関数イェンセンの不等式微分凹凸
2025/8/12

(1) $x > 0$ のとき、不等式 $\log x \le x - 1$ を示す。 (2) 次の極限を求める。 $$\lim_{n \to \infty} n \int_1^2 \log \lef...

不等式対数関数極限積分
2025/8/12

$xy$平面上の動点P$(x, y)$の時刻$t$における座標が、 $x = \cos t + \sin t$, $y = \cos t \sin t$ で与えられている。動点Pの速さ$v$の最大値を...

パラメータ表示微分速度最大値三角関数
2025/8/12

与えられた関数 $f(x) = \log_2(ax)$ と $g(x) = 3 + 2\log_2(x)$ について、以下の問題を解く。ただし、$a$ は定数であり、$f(2) = 2$ である。 (...

対数関数関数の合成方程式不等式場合分け
2025/8/12

与えられた関数 $f(x) = \log_2 ax$ と $g(x) = 3 + 2\log_{\frac{1}{2}}x$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) $f(2) = 2$ を用...

対数関数二次関数方程式の解の個数関数の合成最大値と最小値
2025/8/12

放物線 $y = ax^2 - 12a + 2$ (ただし $0 < a < \frac{1}{2}$) …① について、以下の問いに答える。 (1) 放物線①が $a$ の値にかかわらず通る定点を求...

放物線定点交点積分面積
2025/8/12