放物線 $C: y = x^2 + 2ax + b$ について、以下の問いに答えます。 (1) 放物線 $C$ 上の点 $(t, t^2 + 2at + b)$ を通る接線の方程式を求めます。 (2) 平面上の点 $P(p, q)$ から $C$ に相異なる2本の接線 $l_1, l_2$ が引けるとき、 (i) $p, q$ は $q < p^2 + 2ap + b$ を満たすことを示します。 (ii) $l_1$ と $l_2$ が直交するとき、$q$ を $a$ と $b$ を用いて表します。
2025/8/9
1. 問題の内容
放物線 について、以下の問いに答えます。
(1) 放物線 上の点 を通る接線の方程式を求めます。
(2) 平面上の点 から に相異なる2本の接線 が引けるとき、
(i) は を満たすことを示します。
(ii) と が直交するとき、 を と を用いて表します。
2. 解き方の手順
(1)
放物線 を微分すると、
点 における接線の傾きは なので、接線の方程式は
(2)
(i) 点 から放物線 に接線を引くことを考えます。接点を とすると、(1)の結果より、接線の方程式は です。この接線が点 を通るので、
点 から相異なる2本の接線が引ける条件は、この に関する2次方程式が相異なる2つの実数解を持つことです。
判別式を とすると、 が必要です。
ここで、 の二次方程式が であることより、 が導き出されます。接点が異なる2つ存在するため、この二次方程式は異なる2つの実数解を持つ必要があります。判別式を D とすると、 より、
(ii) と が直交するとき、それぞれの接線の傾きを とすると、 です。
の2つの解を とすると、解と係数の関係より、
3. 最終的な答え
(1)
(2) (i)
(ii)