円に内接する四角形ABCDにおいて、AB = 5, BD = 7, CD = 3, AD = 8である。このとき、四角形ABCDの面積Sを求めよ。

幾何学四角形面積余弦定理三角関数
2025/8/10

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB = 5, BD = 7, CD = 3, AD = 8である。このとき、四角形ABCDの面積Sを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、三角形ABDと三角形BCDについて余弦定理を用いて、BAD=θ\angle BAD = \thetaとおくと、BCD=180θ\angle BCD = 180^{\circ} - \thetaとなることを利用して、cosθ\cos{\theta}を求めます。
三角形ABDにおいて、
BD2=AB2+AD22ABADcosθBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2\cdot AB \cdot AD \cdot \cos{\theta}
72=52+82258cosθ7^2 = 5^2 + 8^2 - 2 \cdot 5 \cdot 8 \cdot \cos{\theta}
49=25+6480cosθ49 = 25 + 64 - 80 \cos{\theta}
80cosθ=4080 \cos{\theta} = 40
cosθ=12\cos{\theta} = \frac{1}{2}
したがって、θ=60\theta = 60^{\circ}
BCD=18060=120\angle BCD = 180^{\circ} - 60^{\circ} = 120^{\circ}
三角形BCDにおいて、
BD2=BC2+CD22BCCDcos120BD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos{120^{\circ}}
72=BC2+322BC3(12)7^2 = BC^2 + 3^2 - 2 \cdot BC \cdot 3 \cdot (-\frac{1}{2})
49=BC2+9+3BC49 = BC^2 + 9 + 3BC
BC2+3BC40=0BC^2 + 3BC - 40 = 0
(BC+8)(BC5)=0(BC + 8)(BC - 5) = 0
BC=8BC = -8またはBC=5BC = 5
BC>0BC > 0よりBC=5BC = 5
四角形ABCDの面積Sは、三角形ABDの面積と三角形BCDの面積の和である。
三角形ABDの面積は
12ABADsinθ=1258sin60=2032=103\frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin{\theta} = \frac{1}{2} \cdot 5 \cdot 8 \cdot \sin{60^{\circ}} = 20 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 10\sqrt{3}
三角形BCDの面積は
12BCCDsin120=1253sin120=15232=1534\frac{1}{2} \cdot BC \cdot CD \cdot \sin{120^{\circ}} = \frac{1}{2} \cdot 5 \cdot 3 \cdot \sin{120^{\circ}} = \frac{15}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{15\sqrt{3}}{4}
したがって、四角形ABCDの面積Sは
S=103+1534=403+1534=5534S = 10\sqrt{3} + \frac{15\sqrt{3}}{4} = \frac{40\sqrt{3} + 15\sqrt{3}}{4} = \frac{55\sqrt{3}}{4}

3. 最終的な答え

5534\frac{55\sqrt{3}}{4}

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