(1) 球面 $x^2+y^2+z^2-4x-6y+2z+5=0$ と $xy$ 平面の交わりの円の中心と半径を求めよ。 (2) 中心が点 $(-2, 4, -2)$ で、2つの座標平面に接する球面 $S$ の方程式を求めよ。また、球面 $S$ と平面 $x=k$ の交わりが半径 $\sqrt{3}$ の円であるとき、$k$ の値を求めよ。

幾何学球面座標平面方程式
2025/8/10

1. 問題の内容

(1) 球面 x2+y2+z24x6y+2z+5=0x^2+y^2+z^2-4x-6y+2z+5=0xyxy 平面の交わりの円の中心と半径を求めよ。
(2) 中心が点 (2,4,2)(-2, 4, -2) で、2つの座標平面に接する球面 SS の方程式を求めよ。また、球面 SS と平面 x=kx=k の交わりが半径 3\sqrt{3} の円であるとき、kk の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、与えられた球面の方程式を平方完成します。
(x24x)+(y26y)+(z2+2z)+5=0(x^2 - 4x) + (y^2 - 6y) + (z^2 + 2z) + 5 = 0
(x24x+4)+(y26y+9)+(z2+2z+1)+5491=0(x^2 - 4x + 4) + (y^2 - 6y + 9) + (z^2 + 2z + 1) + 5 - 4 - 9 - 1 = 0
(x2)2+(y3)2+(z+1)2=9(x - 2)^2 + (y - 3)^2 + (z + 1)^2 = 9
これは中心 (2,3,1)(2, 3, -1)、半径 33 の球面です。
xyxy 平面との交わりは、z=0z = 0 のときなので、
(x2)2+(y3)2+(0+1)2=9(x - 2)^2 + (y - 3)^2 + (0 + 1)^2 = 9
(x2)2+(y3)2=91=8(x - 2)^2 + (y - 3)^2 = 9 - 1 = 8
(x2)2+(y3)2=(22)2(x - 2)^2 + (y - 3)^2 = (2\sqrt{2})^2
したがって、中心は (2,3)(2, 3)、半径は 222\sqrt{2} となります。
(2)
中心が (2,4,2)(-2, 4, -2) で、2つの座標平面に接する球面 SS の方程式を考えます。
球面が yzyz 平面に接するとすると、半径は 2=2|-2| = 2 となります。
球面が xzxz 平面に接するとすると、半径は 4=4|4| = 4 となります。
球面が xyxy 平面に接するとすると、半径は 2=2|-2| = 2 となります。
2つの座標平面に接するという条件から、例えばxzxz平面とyzyz平面に接すると半径は2=2|-2|=2となります。また、xyxy平面とyzyz平面に接すると半径は2=2|-2|=2となります。xyxy平面とxzxz平面に接すると半径は2=2|-2|=2となります。
いずれの場合でも半径は22となることが分かります。
よって、球面 SS の方程式は (x+2)2+(y4)2+(z+2)2=4(x + 2)^2 + (y - 4)^2 + (z + 2)^2 = 4 となります。
球面 SS と平面 x=kx = k の交わりが半径 3\sqrt{3} の円であるとき、
(k+2)2+(y4)2+(z+2)2=4(k + 2)^2 + (y - 4)^2 + (z + 2)^2 = 4
(y4)2+(z+2)2=4(k+2)2(y - 4)^2 + (z + 2)^2 = 4 - (k + 2)^2
この円の半径が 3\sqrt{3} なので、
4(k+2)2=(3)2=34 - (k + 2)^2 = (\sqrt{3})^2 = 3
(k+2)2=43=1(k + 2)^2 = 4 - 3 = 1
k+2=±1k + 2 = \pm 1
k=2±1k = -2 \pm 1
k=1,3k = -1, -3

3. 最終的な答え

(1) 中心: (2, 3), 半径: 222\sqrt{2}
(2) 球面 SS の方程式: (x+2)2+(y4)2+(z+2)2=4(x + 2)^2 + (y - 4)^2 + (z + 2)^2 = 4, k=1,3k = -1, -3

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