与えられた2次曲線について、指定された点を通る接線の方程式を求める問題です。 (1) 2次曲線 $y^2 = x$ に対して、点 $(-1, 1)$ を通る接線を求める。 (2) 2次曲線 $\frac{x^2}{4} - y^2 = 1$ に対して、点 $(2, -3)$ を通る接線を求める。

幾何学二次曲線接線陰関数微分
2025/8/12

1. 問題の内容

与えられた2次曲線について、指定された点を通る接線の方程式を求める問題です。
(1) 2次曲線 y2=xy^2 = x に対して、点 (1,1)(-1, 1) を通る接線を求める。
(2) 2次曲線 x24y2=1\frac{x^2}{4} - y^2 = 1 に対して、点 (2,3)(2, -3) を通る接線を求める。

2. 解き方の手順

(1) y2=xy^2 = x, (1,1)(-1, 1)の場合
* 接点を (X,Y)(X, Y) とすると、接線の方程式はYy=x+X2Yy = \frac{x+X}{2}となる。(y2=xy^2 = x の接線の公式を使用)
* この接線は点 (1,1)(-1, 1) を通るので、Y=1+X2Y = \frac{-1+X}{2} が成り立つ。
* 接点 (X,Y)(X, Y) は曲線 y2=xy^2 = x 上にあるので、Y2=XY^2 = X が成り立つ。
* Y=1+X2Y = \frac{-1+X}{2}Y2=XY^2 = X に代入して、(1+X2)2=X(\frac{-1+X}{2})^2 = X。整理すると、12X+X24=X\frac{1 - 2X + X^2}{4} = X
* 12X+X2=4X1 - 2X + X^2 = 4X より、X26X+1=0X^2 - 6X + 1 = 0。この2次方程式を解くと、X=3±22X = 3 \pm 2\sqrt{2}
* Y2=XY^2 = X より、Y=±XY = \pm\sqrt{X}Y=1+X2Y = \frac{-1+X}{2} に代入する。
* X=3+22X = 3 + 2\sqrt{2} のとき、Y=2+222=1+2Y = \frac{2 + 2\sqrt{2}}{2} = 1 + \sqrt{2}。接線は (1+2)y=x+3+222(1 + \sqrt{2})y = \frac{x + 3 + 2\sqrt{2}}{2} となり、2(1+2)y=x+3+222(1+\sqrt{2})y = x + 3 + 2\sqrt{2}
* X=322X = 3 - 2\sqrt{2} のとき、Y=2222=12Y = \frac{2 - 2\sqrt{2}}{2} = 1 - \sqrt{2}。接線は (12)y=x+3222(1 - \sqrt{2})y = \frac{x + 3 - 2\sqrt{2}}{2} となり、2(12)y=x+3222(1-\sqrt{2})y = x + 3 - 2\sqrt{2}
* ただし、与えられた点(-1,1)はy2=xy^2=xの外側にあるため、接線は存在しない。
点(-1,1)を通る直線をy1=m(x+1)y-1=m(x+1)とする。
y=m(x+1)+1y=m(x+1)+1y2=xy^2=xに代入すると、(m(x+1)+1)2=x(m(x+1)+1)^2 = x
m2(x+1)2+2m(x+1)+1=xm^2(x+1)^2 + 2m(x+1)+1=x
m2(x2+2x+1)+2mx+2m+1=xm^2(x^2+2x+1) + 2mx + 2m + 1 = x
m2x2+2m2x+m2+2mx+2m+1=xm^2 x^2 + 2m^2 x + m^2 + 2mx + 2m + 1 = x
m2x2+(2m2+2m1)x+m2+2m+1=0m^2 x^2 + (2m^2 + 2m - 1)x + m^2 + 2m + 1 = 0
判別式D = 0より、(2m2+2m1)24m2(m2+2m+1)=0(2m^2 + 2m - 1)^2 - 4m^2(m^2 + 2m + 1) = 0
4m4+4m2+1+8m34m24m=04m^4 + 4m^2 + 1 + 8m^3 - 4m^2 - 4m = 0
4m4+8m34m+1=04m^4 + 8m^3 - 4m + 1=0
この方程式を解くのは難しい。
(2) x24y2=1\frac{x^2}{4} - y^2 = 1, (2,3)(2, -3)の場合
* 接点を (X,Y)(X, Y) とすると、接線の方程式は Xx4Yy=1\frac{Xx}{4} - Yy = 1 となる。(x2a2y2b2=1\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = 1 の接線の公式を使用)
* この接線は点 (2,3)(2, -3) を通るので、2X4+3Y=1\frac{2X}{4} + 3Y = 1 が成り立つ。つまり、X2+3Y=1\frac{X}{2} + 3Y = 1
* 接点 (X,Y)(X, Y) は曲線 x24y2=1\frac{x^2}{4} - y^2 = 1 上にあるので、X24Y2=1\frac{X^2}{4} - Y^2 = 1 が成り立つ。
* X2=13Y\frac{X}{2} = 1 - 3Y より、X=26YX = 2 - 6Y
* (26Y)24Y2=1\frac{(2 - 6Y)^2}{4} - Y^2 = 1。整理すると、424Y+36Y24Y2=1\frac{4 - 24Y + 36Y^2}{4} - Y^2 = 1
* 16Y+9Y2Y2=11 - 6Y + 9Y^2 - Y^2 = 18Y26Y=08Y^2 - 6Y = 02Y(4Y3)=02Y(4Y - 3) = 0
* Y=0Y = 0 または Y=34Y = \frac{3}{4}
* Y=0Y = 0 のとき、X=2X = 2。接線は 2x40y=1\frac{2x}{4} - 0 \cdot y = 1 より、x2=1\frac{x}{2} = 1。つまり、x=2x = 2
* Y=34Y = \frac{3}{4} のとき、X=2634=292=52X = 2 - 6 \cdot \frac{3}{4} = 2 - \frac{9}{2} = -\frac{5}{2}。接線は 52x434y=1\frac{-\frac{5}{2}x}{4} - \frac{3}{4}y = 1 より、58x34y=1-\frac{5}{8}x - \frac{3}{4}y = 1。つまり、5x+6y=85x + 6y = -8

3. 最終的な答え

(1) y2=xy^2=x , (-1,1) : 解なし
(2) x24y2=1\frac{x^2}{4} - y^2 = 1, (2,3)(2, -3) : x=2x = 25x+6y=85x + 6y = -8

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