座標平面上の2点 $A(3, 2)$ と $B(1, -2)$ を通る円 $C: x^2 + y^2 - 8x + ay + b = 0$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) $a$ と $b$ の値を求めます。 (2) 円 $C$ の中心の座標と半径を求め、点 $A$ における円 $C$ の接線の方程式を求めます。 (3) 直線 $AB$ と円 $C$ で囲まれた2つの領域のうち、直線 $AB$ の上側の部分の領域を $D$ とするとき、領域 $D$ を動く点 $(x, y)$ に対し、 $x - y$ の最大値と最小値を求めます。

幾何学接線座標平面最大・最小連立方程式
2025/8/12

1. 問題の内容

座標平面上の2点 A(3,2)A(3, 2)B(1,2)B(1, -2) を通る円 C:x2+y28x+ay+b=0C: x^2 + y^2 - 8x + ay + b = 0 について、以下の問いに答える問題です。
(1) aabb の値を求めます。
(2) 円 CC の中心の座標と半径を求め、点 AA における円 CC の接線の方程式を求めます。
(3) 直線 ABAB と円 CC で囲まれた2つの領域のうち、直線 ABAB の上側の部分の領域を DD とするとき、領域 DD を動く点 (x,y)(x, y) に対し、 xyx - y の最大値と最小値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 点 A(3,2)A(3, 2)B(1,2)B(1, -2) が円 CC 上にあるので、それぞれの座標を円 CC の方程式に代入します。
A(3,2)A(3, 2) を代入すると: 32+228(3)+a(2)+b=09+424+2a+b=02a+b=113^2 + 2^2 - 8(3) + a(2) + b = 0 \Rightarrow 9 + 4 - 24 + 2a + b = 0 \Rightarrow 2a + b = 11
B(1,2)B(1, -2) を代入すると: 12+(2)28(1)+a(2)+b=01+482a+b=02a+b=31^2 + (-2)^2 - 8(1) + a(-2) + b = 0 \Rightarrow 1 + 4 - 8 - 2a + b = 0 \Rightarrow -2a + b = 3
この2つの式を連立して解きます。
2a+b=112a + b = 112a+b=3-2a + b = 3 を足すと 2b=14b=72b = 14 \Rightarrow b = 7
b=7b = 72a+b=112a + b = 11 に代入すると 2a+7=112a=4a=22a + 7 = 11 \Rightarrow 2a = 4 \Rightarrow a = 2
したがって、a=2a = 2, b=7b = 7 です。
(2) 円 CC の方程式は x2+y28x+2y+7=0x^2 + y^2 - 8x + 2y + 7 = 0 です。
平方完成を行うと、 (x28x)+(y2+2y)+7=0(x28x+16)+(y2+2y+1)+7161=0(x4)2+(y+1)2=10(x^2 - 8x) + (y^2 + 2y) + 7 = 0 \Rightarrow (x^2 - 8x + 16) + (y^2 + 2y + 1) + 7 - 16 - 1 = 0 \Rightarrow (x - 4)^2 + (y + 1)^2 = 10
したがって、円 CC の中心は (4,1)(4, -1) であり、半径は 10\sqrt{10} です。
A(3,2)A(3, 2) における円 CC の接線の方程式を求めます。
円の中心を O(4,1)O(4, -1) とすると、直線 OAOA の傾きは 2(1)34=31=3\frac{2 - (-1)}{3 - 4} = \frac{3}{-1} = -3 です。
接線は直線 OAOA に垂直なので、接線の傾きは 13\frac{1}{3} です。
A(3,2)A(3, 2) を通り傾きが 13\frac{1}{3} の直線の方程式は y2=13(x3)y=13x1+2y=13x+1y - 2 = \frac{1}{3}(x - 3) \Rightarrow y = \frac{1}{3}x - 1 + 2 \Rightarrow y = \frac{1}{3}x + 1
(3) 直線 ABAB の方程式を求めます。
A(3,2)A(3, 2)B(1,2)B(1, -2) を通る直線の傾きは 2(2)31=42=2\frac{2 - (-2)}{3 - 1} = \frac{4}{2} = 2 です。
直線 ABAB の方程式は y2=2(x3)y=2x6+2y=2x4y - 2 = 2(x - 3) \Rightarrow y = 2x - 6 + 2 \Rightarrow y = 2x - 4 です。
領域 DD は、円 C:(x4)2+(y+1)210C: (x - 4)^2 + (y + 1)^2 \le 10 と直線 y2x4y \ge 2x - 4 で囲まれた領域です。
k=xyk = x - y とおくと y=xky = x - k となり、この直線が領域 DD と共有点を持つときの kk の最大値と最小値を求めます。
y=xky = x - k を円の方程式に代入すると (x4)2+(xk+1)2=10(x - 4)^2 + (x - k + 1)^2 = 10
(x4)2+(x(k1))2=10x28x+16+x22(k1)x+(k1)2=10(x - 4)^2 + (x - (k - 1))^2 = 10 \Rightarrow x^2 - 8x + 16 + x^2 - 2(k - 1)x + (k - 1)^2 = 10
2x2(8+2(k1))x+16+(k1)210=02x2(2k+6)x+k22k+7=02x^2 - (8 + 2(k - 1))x + 16 + (k - 1)^2 - 10 = 0 \Rightarrow 2x^2 - (2k + 6)x + k^2 - 2k + 7 = 0
判別式 D=(2k+6)24(2)(k22k+7)=0D = (2k + 6)^2 - 4(2)(k^2 - 2k + 7) = 0
4k2+24k+368k2+16k56=04k2+40k20=0k210k+5=04k^2 + 24k + 36 - 8k^2 + 16k - 56 = 0 \Rightarrow -4k^2 + 40k - 20 = 0 \Rightarrow k^2 - 10k + 5 = 0
k=10±100202=10±802=10±452=5±25k = \frac{10 \pm \sqrt{100 - 20}}{2} = \frac{10 \pm \sqrt{80}}{2} = \frac{10 \pm 4\sqrt{5}}{2} = 5 \pm 2\sqrt{5}
kk の最大値は 5+255 + 2\sqrt{5}、最小値は 5255 - 2\sqrt{5} です。
また、直線 y=xky=x-k が直線 y=2x4y=2x-4 に一致するとき、xk=2x4x-k=2x-4 より、x=4kx = 4-k となる。この直線が領域 DD と接するとき,k=5±25k=5 \pm 2\sqrt{5} である。 xyx-y(3,2)(3,2) を通るとき 32=13-2 = 1 となるので、最大値は5+255+2\sqrt{5} ではない。
領域 D 上を動く点(x, y) に対し x-y が最大となるのは点 B(1, -2) の時で、最大値は 1(2)=31 - (-2) = 3
領域 D 上を動く点(x, y) に対し x-y が最小となるのは点 A(3, 2) の時ではないので、接点から判断する。

3. 最終的な答え

(1) a=2a = 2, b=7b = 7
(2) 中心 (4,1)(4, -1), 半径 10\sqrt{10}, 接線 y=13x+1y = \frac{1}{3}x + 1
(3) 最大値 33, 最小値 5255 - 2\sqrt{5}

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