行列の階数を求めるには、基本変形(行基本変形または列基本変形)を用いて階段行列に変形し、0でない行の数を数える方法が一般的です。行列式を計算して、行列式が0でない最大の小行列のサイズを求める方法もあります。ここでは、行基本変形を使って階段行列に変形する方法を示します。
(i)
002231569 1行目と3行目を入れ替えます。
200132965 2行目を3で割り、3行目を2で割ります。
2001119225 3行目から2行目を引きます。
2001109221 この行列は階段行列であり、0でない行は3行なので、階数は3です。
(ii)
1116423−2−7 2行目から1行目を引き、3行目から1行目を引きます。
1006−2−43−5−10 3行目から2行目の2倍を引きます。
1006−203−50 この行列は階段行列であり、0でない行は2行なので、階数は2です。
(iii)
6−2−13319100−8−3 1行目を6で割ります。
1−2−1213123100−8−3 2行目に1行目の2倍を足し、3行目に1行目を足します。
10021423234230−8−3 2行目を4で割ります。
10021123231230−2−3 3行目から2行目の23倍を引きます。 100211023100−20 この行列は階段行列であり、0でない行は2行なので、階数は2です。
(iv)
3−54−1−1−32−4−21−3132−6−9 1行目と4行目を入れ替えます。
−1−543−4−32−111−3−2−92−63 1行目に-1をかけます。
1−5434−32−1−11−3−292−63 2行目に1行目の5倍を足し、3行目から1行目の4倍を引き、4行目から1行目の3倍を引きます。
1000417−14−13−1−411947−42−24 2行目を17で割ります。
100041−14−13−1−1741191747−42−24 3行目に2行目の14倍を足し、4行目に2行目の13倍を足します。
10004100−1−174−1739−173591747−17217253 3行目を−1739で割ります。 10004100−1−1741−17359174739217253 4行目に3行目の1735倍を足します。 10004100−1−174109174739239589 この行列は階段行列であり、0でない行は4行なので、階数は4です。