原点をOとする座標平面上に直線 $l: 4x - 3y = 0$ がある。直線 $l$ の $x>0$ の部分にある点Aは、$OA = 2$ を満たしている。 (1) 点Aの座標を求めよ。 (2) 中心が第1象限にあり、直線 $l$ と点Aで接し、$x$軸にも接する円をKとする。円Kの方程式を求めよ。 (3) (2)の円Kの中心をBとする。円Kの周上に点Pをとり、$\triangle OBP$ をつくる。$\triangle OBP$ の重心をGとすると、$OG = \frac{\sqrt{13}}{3}$ になるとき、点Gの座標を求めよ。
2025/4/6
1. 問題の内容
原点をOとする座標平面上に直線 がある。直線 の の部分にある点Aは、 を満たしている。
(1) 点Aの座標を求めよ。
(2) 中心が第1象限にあり、直線 と点Aで接し、軸にも接する円をKとする。円Kの方程式を求めよ。
(3) (2)の円Kの中心をBとする。円Kの周上に点Pをとり、 をつくる。 の重心をGとすると、 になるとき、点Gの座標を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 点Aの座標を求める。
点Aは直線 上にあるので、 とおくことができる。ここで、 である。
より、
よって、点Aの座標は である。
(2) 円Kの方程式を求める。
円Kの中心をB(a, r)とする。ただし、 は半径である。
円Kはx軸に接するので、座標は半径の値と等しくなる。また、円Kの中心は第1象限にあるため、, である。
円Kの方程式は と表せる。
円Kは点A で直線 に接するので、
点Aは円K上にある。
円Kの中心B(a,r)から直線 までの距離は半径 に等しいので、点と直線の距離の公式より
または
または
または
なので、 である。
したがって、
よって円Kの方程式は
(3) 点Gの座標を求める。
円Kの中心をB(2,1)とする。円Kの周上の点Pを とする。
の重心Gの座標を とすると
なので、
円K上の点Pは を満たす。
より
より
または
のとき
のとき
のとき
のとき
したがって、Gの座標は または
3. 最終的な答え
(1) A
(2)
(3) G または G