$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $3:2$ に内分する点を $C$、辺 $AB$ を $2:1$ に内分する点を $D$ とする。線分 $BC$ と線分 $OD$ の交点を $P$ とするとき、以下の問いに答える。 (1) ベクトル $OD$ をベクトル $OA$ とベクトル $OB$ で表せ。 (2) ベクトル $OP = $ ベクトル $OC + t \cdot$ ベクトル $CB$ を変形し、ベクトル $OP$ をベクトル $OA$ とベクトル $OB$ で表せ。

幾何学ベクトル内分点線分の交点ベクトル方程式
2025/6/10

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA3:23:2 に内分する点を CC、辺 ABAB2:12:1 に内分する点を DD とする。線分 BCBC と線分 ODOD の交点を PP とするとき、以下の問いに答える。
(1) ベクトル ODOD をベクトル OAOA とベクトル OBOB で表せ。
(2) ベクトル OP=OP = ベクトル OC+tOC + t \cdot ベクトル CBCB を変形し、ベクトル OPOP をベクトル OAOA とベクトル OBOB で表せ。

2. 解き方の手順

(1) 点 DD は辺 ABAB2:12:1 に内分する点なので、ベクトル ODOD はベクトル OAOA とベクトル OBOB を用いて次のように表せる。
OD=1OA+2OB2+1=13OA+23OBOD = \frac{1 \cdot OA + 2 \cdot OB}{2+1} = \frac{1}{3} OA + \frac{2}{3} OB
(2) 点 PP は線分 BCBC 上にあるので、
OP=OC+tCBOP = OC + t CB (tt は実数) と表せる。
CC は辺 OAOA3:23:2 に内分する点なので、OC=35OAOC = \frac{3}{5} OA である。
また、CB=OBOC=OB35OACB = OB - OC = OB - \frac{3}{5} OA である。
よって、
OP=35OA+t(OB35OA)=35OA+tOB3t5OA=(353t5)OA+tOBOP = \frac{3}{5} OA + t (OB - \frac{3}{5} OA) = \frac{3}{5} OA + t OB - \frac{3t}{5} OA = (\frac{3}{5} - \frac{3t}{5}) OA + t OB
一方、点 PP は線分 ODOD 上にあるので、OP=kODOP = k OD (kk は実数) と表せる。
(1) より、OD=13OA+23OBOD = \frac{1}{3} OA + \frac{2}{3} OB であるから、
OP=k(13OA+23OB)=k3OA+2k3OBOP = k (\frac{1}{3} OA + \frac{2}{3} OB) = \frac{k}{3} OA + \frac{2k}{3} OB
したがって、
OP=(353t5)OA+tOB=k3OA+2k3OBOP = (\frac{3}{5} - \frac{3t}{5}) OA + t OB = \frac{k}{3} OA + \frac{2k}{3} OB
OAOAOBOB は一次独立なので、係数を比較して
353t5=k3\frac{3}{5} - \frac{3t}{5} = \frac{k}{3}
t=2k3t = \frac{2k}{3}
この2式より、kktt を求める。
35352k3=k3\frac{3}{5} - \frac{3}{5} \cdot \frac{2k}{3} = \frac{k}{3}
352k5=k3\frac{3}{5} - \frac{2k}{5} = \frac{k}{3}
9156k15=5k15\frac{9}{15} - \frac{6k}{15} = \frac{5k}{15}
96k=5k9 - 6k = 5k
11k=911k = 9
k=911k = \frac{9}{11}
t=23911=611t = \frac{2}{3} \cdot \frac{9}{11} = \frac{6}{11}
よって、
OP=k3OA+2k3OB=9/113OA+29/113OB=311OA+611OBOP = \frac{k}{3} OA + \frac{2k}{3} OB = \frac{9/11}{3} OA + \frac{2 \cdot 9/11}{3} OB = \frac{3}{11} OA + \frac{6}{11} OB

3. 最終的な答え

(1) OD=13OA+23OBOD = \frac{1}{3} OA + \frac{2}{3} OB
(2) OP=311OA+611OBOP = \frac{3}{11} OA + \frac{6}{11} OB

「幾何学」の関連問題

直線 $l: x - 2y + 1 = 0$ と点 $P(2, -1)$ について、以下の問いに答えます。 (1) 直線 $l$ の法線ベクトルを1つ求めます。 (2) 点 $P$ を通り、直線 $l...

ベクトル直線法線ベクトル媒介変数表示交点
2025/6/11

2つのベクトル $\vec{a} = (1, 2)$ と $\vec{b} = (-3, 4)$ の内積を求める問題です。

ベクトル内積線形代数
2025/6/11

$\theta$ が与えられたときに、$\sin\theta$, $\cos\theta$, $\tan\theta$ の値をそれぞれ求める問題です。 (1) $\theta = \frac{5}{4...

三角関数三角比単位円sincostan
2025/6/10

点A(2, -4), B(1, -2)が与えられたとき、ベクトル$\overrightarrow{AB}$と同じ向きの単位ベクトルを求めよ。

ベクトル単位ベクトルベクトルの計算座標
2025/6/10

直方体ABCD-EFGHにおいて、辺ABの中点をMとするとき、∠MECの大きさと△MECの面積を求める問題です。ただし、AD = 1, EF = 2 とします。

空間図形直方体三角比余弦定理面積
2025/6/10

$0^\circ \le \theta \le 180^\circ$ のとき、次の等式を満たす $\theta$ を求める問題です。 (1) $2\sin\theta = \sqrt{2}$ (2) ...

三角関数三角比方程式
2025/6/10

$AB = 5$, $AC = 12$, $BC = 13$ の直角三角形ABCにおいて、頂点Aから底辺BCに垂線を下ろし、底辺BCとの交点をHとするとき、AHとBHの長さを求めよ。

直角三角形ピタゴラスの定理面積垂線
2025/6/10

2つの直線が与えられたとき、それらのなす角 $\theta$ ($0 < \theta < \frac{\pi}{2}$) を求める問題です。 (1) $y = -3x$ と $y = 2x$ のなす...

直線角度三角関数tan傾き
2025/6/10

一辺の長さが2の正四面体ABCDがあり、辺BCの中点をMとする。 (1) $\cos{\angle AMD}$の値を求めよ。 (2) 直線BCに関して点Dと対称な点をEとする。線分AEの長さを求めよ。...

正四面体空間図形余弦定理ベクトル面積体積
2025/6/10

一辺の長さが2の正四面体ABCDがある。辺BCの中点をMとする。 (1) $\cos \angle AMD$の値を求める。 (2) 直線BCに関して点Dと対称な点をEとする。線分AEの長さを求める。 ...

正四面体空間図形余弦定理ベクトルの内積平面図形
2025/6/10