2つの直線が与えられたとき、それらのなす角 $\theta$ ($0 < \theta < \frac{\pi}{2}$) を求める問題です。 (1) $y = -3x$ と $y = 2x$ のなす角を求める。 (2) $y = x$ と $y = (2 + \sqrt{3})x$ のなす角を求める。

幾何学直線角度三角関数tan傾き
2025/6/10

1. 問題の内容

2つの直線が与えられたとき、それらのなす角 θ\theta (0<θ<π20 < \theta < \frac{\pi}{2}) を求める問題です。
(1) y=3xy = -3xy=2xy = 2x のなす角を求める。
(2) y=xy = xy=(2+3)xy = (2 + \sqrt{3})x のなす角を求める。

2. 解き方の手順

2直線のなす角を求めるには、それぞれの直線の傾きからtanの値を用いて計算します。
直線の傾きを m1,m2m_1, m_2 とすると、2直線のなす角 θ\theta に対し、
tanθ=m1m21+m1m2\tan{\theta} = \left| \frac{m_1 - m_2}{1 + m_1 m_2} \right| が成り立ちます。
今回は0<θ<π20 < \theta < \frac{\pi}{2}という条件があるため、tanθ>0\tan \theta > 0となります。
(1) y=3xy = -3xy=2xy = 2x のなす角を求める。
傾きはそれぞれ m1=3,m2=2m_1 = -3, m_2 = 2 であるから、
tanθ=321+(3)(2)=516=55=1\tan{\theta} = \left| \frac{-3 - 2}{1 + (-3)(2)} \right| = \left| \frac{-5}{1 - 6} \right| = \left| \frac{-5}{-5} \right| = 1
よって、θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}
(2) y=xy = xy=(2+3)xy = (2 + \sqrt{3})x のなす角を求める。
傾きはそれぞれ m1=1,m2=2+3m_1 = 1, m_2 = 2 + \sqrt{3} であるから、
tanθ=1(2+3)1+(1)(2+3)=133+3=(13)(33)(3+3)(33)\tan{\theta} = \left| \frac{1 - (2 + \sqrt{3})}{1 + (1)(2 + \sqrt{3})} \right| = \left| \frac{-1 - \sqrt{3}}{3 + \sqrt{3}} \right| = \left| \frac{(-1 - \sqrt{3})(3 - \sqrt{3})}{(3 + \sqrt{3})(3 - \sqrt{3})} \right|
=3+333+393=236=33=33=13= \left| \frac{-3 + \sqrt{3} - 3\sqrt{3} + 3}{9 - 3} \right| = \left| \frac{-2\sqrt{3}}{6} \right| = \left| \frac{-\sqrt{3}}{3} \right| = \frac{\sqrt{3}}{3} = \frac{1}{\sqrt{3}}
よって、θ=π6\theta = \frac{\pi}{6}

3. 最終的な答え

(1) θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}
(2) θ=π6\theta = \frac{\pi}{6}

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