放物線 $y = -\frac{x^2}{2} + 2$ 上の点 $(1, \frac{3}{2})$ における接線の方程式を求め、その放物線と接線と $x$ 軸で囲まれる部分の面積を求める問題です。

解析学微分接線積分面積
2025/8/11

1. 問題の内容

放物線 y=x22+2y = -\frac{x^2}{2} + 2 上の点 (1,32)(1, \frac{3}{2}) における接線の方程式を求め、その放物線と接線と xx 軸で囲まれる部分の面積を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 接線の方程式を求める。
放物線 y=x22+2y = -\frac{x^2}{2} + 2xx で微分すると、
dydx=x\frac{dy}{dx} = -x
(1,32)(1, \frac{3}{2}) における接線の傾きは、x=1x=1 を代入して 1-1 となる。
接線の方程式は、傾き 1-1 で点 (1,32)(1, \frac{3}{2}) を通るので、
y32=1(x1)y - \frac{3}{2} = -1(x - 1)
y=x+1+32y = -x + 1 + \frac{3}{2}
y=x+52y = -x + \frac{5}{2}
(2) 放物線と接線と xx 軸で囲まれる部分の面積を求める。
まず、接線と xx 軸の交点を求める。
0=x+520 = -x + \frac{5}{2}
x=52x = \frac{5}{2}
次に、放物線と xx 軸の交点を求める。
0=x22+20 = -\frac{x^2}{2} + 2
x22=2\frac{x^2}{2} = 2
x2=4x^2 = 4
x=±2x = \pm 2
x=1x=1 で接しているので,x=1x=1 から x=52x=\frac{5}{2} まで接線が上,x=1x=1 から x=2x=2 まで放物線が上。
求める面積は、12(x22+2)dx+252(x+52)dx\int_{1}^{2} (-\frac{x^2}{2} + 2) dx + \int_{2}^{\frac{5}{2}} (-x + \frac{5}{2}) dx
まず、12(x22+2)dx=[x36+2x]12=(86+4)(16+2)=76+2=56\int_{1}^{2} (-\frac{x^2}{2} + 2) dx = [-\frac{x^3}{6} + 2x]_{1}^{2} = (-\frac{8}{6} + 4) - (-\frac{1}{6} + 2) = -\frac{7}{6} + 2 = \frac{5}{6}
次に、252(x+52)dx=[x22+52x]252=(258+254)(42+102)=2583=25248=18\int_{2}^{\frac{5}{2}} (-x + \frac{5}{2}) dx = [-\frac{x^2}{2} + \frac{5}{2}x]_{2}^{\frac{5}{2}} = (-\frac{25}{8} + \frac{25}{4}) - (-\frac{4}{2} + \frac{10}{2}) = \frac{25}{8} - 3 = \frac{25 - 24}{8} = \frac{1}{8}
したがって、面積は 56+18=20+324=2324\frac{5}{6} + \frac{1}{8} = \frac{20 + 3}{24} = \frac{23}{24}

3. 最終的な答え

接線の方程式: y=x+52y = -x + \frac{5}{2}
面積: 2324\frac{23}{24}

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