直線 $y=x$ と放物線 $C: y=x^2-x$ で囲まれる領域の面積を $S$ とする。直線 $y=ax$ (ただし $a > -1$)と $C$ で囲まれる領域の面積が $\frac{S}{2}$ となるとき、$a$ の値を求める。

解析学積分面積放物線直線
2025/8/11

1. 問題の内容

直線 y=xy=x と放物線 C:y=x2xC: y=x^2-x で囲まれる領域の面積を SS とする。直線 y=axy=ax (ただし a>1a > -1)と CC で囲まれる領域の面積が S2\frac{S}{2} となるとき、aa の値を求める。

2. 解き方の手順

ステップ1: 直線 y=xy=x と放物線 y=x2xy=x^2-x の交点の xx 座標を求める。
x=x2xx = x^2 - x を解くと、x22x=0x^2 - 2x = 0 より x(x2)=0x(x-2) = 0 となる。
したがって、x=0,2x=0, 2 である。
ステップ2: 面積 SS を計算する。
S=02(x(x2x))dx=02(2xx2)dx=[x213x3]02=483=43S = \int_0^2 (x - (x^2 - x)) dx = \int_0^2 (2x - x^2) dx = [x^2 - \frac{1}{3}x^3]_0^2 = 4 - \frac{8}{3} = \frac{4}{3}
ステップ3: 直線 y=axy=ax と放物線 y=x2xy=x^2-x の交点の xx 座標を求める。
ax=x2xax = x^2 - x を解くと、x2(a+1)x=0x^2 - (a+1)x = 0 より x(x(a+1))=0x(x-(a+1)) = 0 となる。
したがって、x=0,a+1x=0, a+1 である。
ステップ4: 直線 y=axy=ax と放物線 y=x2xy=x^2-x で囲まれる面積を計算する。
a>1a > -1 より a+1>0a+1 > 0 であるから積分範囲は 0xa+10 \le x \le a+1 となる。
面積は
0a+1(ax(x2x))dx=0a+1((a+1)xx2)dx=[12(a+1)x213x3]0a+1=12(a+1)313(a+1)3=16(a+1)3 \int_0^{a+1} (ax - (x^2 - x)) dx = \int_0^{a+1} ((a+1)x - x^2) dx = [\frac{1}{2}(a+1)x^2 - \frac{1}{3}x^3]_0^{a+1} = \frac{1}{2}(a+1)^3 - \frac{1}{3}(a+1)^3 = \frac{1}{6}(a+1)^3
ステップ5: 16(a+1)3=S2=1243=23\frac{1}{6}(a+1)^3 = \frac{S}{2} = \frac{1}{2} \cdot \frac{4}{3} = \frac{2}{3} を解く。
(a+1)3=4(a+1)^3 = 4 より a+1=43a+1 = \sqrt[3]{4}
したがって、a=431a = \sqrt[3]{4} - 1

3. 最終的な答え

a=431a = \sqrt[3]{4} - 1

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