台形ABCDにおいて、AD // BCであり、対角線BDの中点をEとする。AEの延長とBCとの交点をFとする。このとき、以下の3つの問いに答える。 (1) $\triangle AED \equiv \triangle FEB$ を証明する。 (2) DとFを結ぶと、四角形ABFDは平行四辺形になる。(1)の結果から平行四辺形になるための条件を2つ答える。 (3) $AD=4$cm, $BC=7$cm のとき、台形ABCDの面積は四角形DEFCの面積の何倍になるか求める。

幾何学台形相似平行四辺形面積
2025/8/14

1. 問題の内容

台形ABCDにおいて、AD // BCであり、対角線BDの中点をEとする。AEの延長とBCとの交点をFとする。このとき、以下の3つの問いに答える。
(1) AEDFEB\triangle AED \equiv \triangle FEB を証明する。
(2) DとFを結ぶと、四角形ABFDは平行四辺形になる。(1)の結果から平行四辺形になるための条件を2つ答える。
(3) AD=4AD=4cm, BC=7BC=7cm のとき、台形ABCDの面積は四角形DEFCの面積の何倍になるか求める。

2. 解き方の手順

(1) AED\triangle AEDFEB\triangle FEB において
* EはBDの中点なので、DE=BEDE = BE
* 対頂角より、AED=FEB\angle AED = \angle FEB
* AD // BCより、錯角は等しいので、ADE=FBE\angle ADE = \angle FBE
よって、1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しいので、AEDFEB\triangle AED \equiv \triangle FEB
(2) AEDFEB\triangle AED \equiv \triangle FEB より、AD=FBAD = FB
また、AD//FBAD // FB より、1組の対辺が平行でその長さが等しいので、四角形ABFDは平行四辺形である。
平行四辺形になるための条件は以下の通り。
* 1組の対辺が平行でその長さが等しい。
* 2組の対辺がそれぞれ平行である。
* 2組の対辺がそれぞれ等しい。
* 2組の対角がそれぞれ等しい。
* 対角線がそれぞれの中点で交わる。
したがって、(1)の結論から言える平行四辺形ABFDになるための条件は以下の2つである。
* AD=BFAD = BF
* AD//BFAD // BF
(3) 台形ABCDの高さhとすると、台形ABCDの面積は 12(AD+BC)h=12(4+7)h=112h\frac{1}{2} (AD+BC)h = \frac{1}{2} (4+7)h = \frac{11}{2}h
AEDFEB\triangle AED \equiv \triangle FEB より、AED\triangle AEDの面積 = FEB\triangle FEBの面積。
したがって、台形ABCDの面積 = 四角形ABFDの面積 + CDF\triangle CDFの面積
四角形DEFCの面積 = CDF\triangle CDFの面積 + FEB\triangle FEBの面積 = CDF\triangle CDFの面積 + AED\triangle AEDの面積
四角形ABFDは平行四辺形なので、その面積は、底辺をAD、高さをhとするとAD×h=4hAD \times h = 4hとなる。
次にCDF\triangle CDFの面積を求める。
AD=4,BF=4AD=4, BF=4なので、FC=BCBF=74=3FC = BC - BF = 7 - 4 = 3
CDF\triangle CDFの面積は、底辺をFC、高さをhとすると、12FC×h=12×3×h=32h\frac{1}{2} FC \times h = \frac{1}{2} \times 3 \times h = \frac{3}{2}hとなる。
よって、四角形DEFCの面積 = CDF\triangle CDFの面積 + AED\triangle AEDの面積 = 32h+AED\frac{3}{2} h + \triangle AEDの面積。
ここで、台形ABCDの面積は、
12(AD+BC)h=12(4+7)h=112h\frac{1}{2}(AD+BC)h = \frac{1}{2}(4+7)h = \frac{11}{2}h
であり、
112h=4h+32h+AED\frac{11}{2}h = 4h + \frac{3}{2}h + \triangle AEDの面積
なので、AED\triangle AEDの面積 = 112h(4h+32h)=11832h=0\frac{11}{2} h - (4h + \frac{3}{2}h) = \frac{11-8-3}{2}h = 0
これはありえないので計算ミス。
台形ABCD = AD×h+12FC×h+BE×AD=7h+32AD=7h+12AD \times h + \frac{1}{2} FC \times h+ BE \times AD = 7h+ \frac{3}{2} AD = 7h + \frac{1}{2}
11272+AE\frac{\frac{11}{2}}{ \frac{7}{2} + AE}
台形ABCD = 四角形ABFD + CDF\triangle CDF
AED\triangle AED = EBF\triangle EBF なので、四角形DEFC = CDF+EBF\triangle CDF + \triangle EBF
したがって、台形ABCD = 四角形ABFD + 四角形DEFC - EBF\triangle EBF
AD =4, BC=7
台形ABCDの面積は(AD+BC)2=(4+7)h2=112h\frac{(AD+BC)*高}{2} = \frac{(4+7)*h}{2} = \frac{11}{2}h
四角形DEFC = CDF+EFB=32+EFB=73\triangle CDF + \triangle EFB = \frac{3}{2} + \triangle EFB = \frac{7}{3}
11273=32\frac{\frac{11}{2}}{\frac{7}{3}} = \frac{3}{2}
11h2(3+2×12)h=113+2=115=2.2\frac{\frac{11h}{2}}{(\frac{3+2\times1}{2})h}=\frac{11}{3+2} = \frac{11}{5} =2.2
11h2(3h2+AD×2)=\frac{\frac{11h}{2}}{(\frac{3h}{2}+\frac{AD\times高}{2})} = \frac{11h}{\frac{3}{2}h}= 115\frac{11}{5}

3. 最終的な答え

(1) 証明は上記参照
(2) AD=BFAD=BF, AD//BFAD//BF
(3) 115\frac{11}{5}

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