20番の問題では、以下の2次曲線の方程式を求める問題です。 (1) 焦点が $(2, 0)$ で、準線が $x = -3$ である放物線の方程式を求める。 (2) 2点 $(2, 0)$、 $(-2, 0)$ を焦点とし、この2点からの距離の和が $6$ である楕円の方程式を求める。 (3) 2点 $(0, 4)$、 $(0, -4)$ を焦点とし、漸近線が $y = \pm \frac{1}{\sqrt{3}}x$ である双曲線の方程式を求める。 21番の問題では、複素数 $\alpha = 2 + 2i$、 $\beta = 1 - \sqrt{3}i$ のとき、$\alpha\beta$、$\frac{\alpha}{\beta}$をそれぞれ極形式で表す。ただし、偏角$\theta$は $0 \le \theta < 2\pi$ とする。

幾何学二次曲線放物線楕円双曲線複素数極形式
2025/8/14

1. 問題の内容

20番の問題では、以下の2次曲線の方程式を求める問題です。
(1) 焦点が (2,0)(2, 0) で、準線が x=3x = -3 である放物線の方程式を求める。
(2) 2点 (2,0)(2, 0)(2,0)(-2, 0) を焦点とし、この2点からの距離の和が 66 である楕円の方程式を求める。
(3) 2点 (0,4)(0, 4)(0,4)(0, -4) を焦点とし、漸近線が y=±13xy = \pm \frac{1}{\sqrt{3}}x である双曲線の方程式を求める。
21番の問題では、複素数 α=2+2i\alpha = 2 + 2iβ=13i\beta = 1 - \sqrt{3}i のとき、αβ\alpha\betaαβ\frac{\alpha}{\beta}をそれぞれ極形式で表す。ただし、偏角θ\theta0θ<2π0 \le \theta < 2\pi とする。

2. 解き方の手順

2

0. (1) 放物線

焦点 (2,0)(2, 0)、準線 x=3x = -3 である放物線の方程式を求める。
放物線上の点 (x,y)(x, y) から焦点までの距離と準線までの距離が等しいことから、
(x2)2+y2=x+3\sqrt{(x - 2)^2 + y^2} = |x + 3|
両辺を2乗して、
(x2)2+y2=(x+3)2(x - 2)^2 + y^2 = (x + 3)^2
x24x+4+y2=x2+6x+9x^2 - 4x + 4 + y^2 = x^2 + 6x + 9
y2=10x+5y^2 = 10x + 5
y2=10(x+12)y^2 = 10(x + \frac{1}{2})
焦点が (2,0)(2,0) で準線が x=3x=-3 なので、頂点は (3+22,0)=(12,0)(\frac{-3+2}{2}, 0) = (-\frac{1}{2}, 0) になります。したがって、y2=4pxy^2=4px の形ではなく、頂点がずれているので y2=4p(x+12)y^2 = 4p(x+\frac{1}{2}) となります。焦点までの距離は 2(12)=522 - (-\frac{1}{2}) = \frac{5}{2} なので、p=52p = \frac{5}{2} となります。
y2=452(x+12)y^2=4*\frac{5}{2}(x+\frac{1}{2})
y2=10(x+12)=10x+5y^2=10(x+\frac{1}{2}) = 10x + 5
(2) 楕円
2点 (2,0)(2, 0)(2,0)(-2, 0) を焦点とし、この2点からの距離の和が 66 である楕円の方程式を求める。
2a=62a = 6 より a=3a = 3
焦点が (±2,0)(\pm 2, 0) なので、c=2c = 2
a2=b2+c2a^2 = b^2 + c^2 より 9=b2+49 = b^2 + 4
b2=5b^2 = 5
したがって、楕円の方程式は x29+y25=1\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{5} = 1
(3) 双曲線
2点 (0,4)(0, 4)(0,4)(0, -4) を焦点とし、漸近線が y=±13xy = \pm \frac{1}{\sqrt{3}}x である双曲線の方程式を求める。
焦点が (0,±4)(0, \pm 4) なので、双曲線は yy 軸方向に開いている。
y2a2x2b2=1\frac{y^2}{a^2} - \frac{x^2}{b^2} = 1 の形になる。
漸近線が y=±abxy = \pm \frac{a}{b}x なので、ab=13\frac{a}{b} = \frac{1}{\sqrt{3}} より、a=b3a = \frac{b}{\sqrt{3}}
焦点が (0,±4)(0, \pm 4) なので、c=4c = 4
c2=a2+b2c^2 = a^2 + b^2 より 16=b23+b2=43b216 = \frac{b^2}{3} + b^2 = \frac{4}{3}b^2
b2=12b^2 = 12
a2=123=4a^2 = \frac{12}{3} = 4
したがって、双曲線の方程式は y24x212=1\frac{y^2}{4} - \frac{x^2}{12} = 1
2

1. 複素数

α=2+2i=22(cos(π4)+isin(π4))\alpha = 2 + 2i = 2\sqrt{2}(\cos(\frac{\pi}{4}) + i\sin(\frac{\pi}{4}))
β=13i=2(cos(π3)+isin(π3))=2(cos(5π3)+isin(5π3))\beta = 1 - \sqrt{3}i = 2(\cos(-\frac{\pi}{3}) + i\sin(-\frac{\pi}{3})) = 2(\cos(\frac{5\pi}{3}) + i\sin(\frac{5\pi}{3}))
αβ=42(cos(π4+5π3)+isin(π4+5π3))=42(cos(23π12)+isin(23π12))\alpha\beta = 4\sqrt{2}(\cos(\frac{\pi}{4} + \frac{5\pi}{3}) + i\sin(\frac{\pi}{4} + \frac{5\pi}{3})) = 4\sqrt{2}(\cos(\frac{23\pi}{12}) + i\sin(\frac{23\pi}{12}))
αβ=222(cos(π45π3)+isin(π45π3))=2(cos(17π12)+isin(17π12))=2(cos(7π12)+isin(7π12))\frac{\alpha}{\beta} = \frac{2\sqrt{2}}{2}(\cos(\frac{\pi}{4} - \frac{5\pi}{3}) + i\sin(\frac{\pi}{4} - \frac{5\pi}{3})) = \sqrt{2}(\cos(-\frac{17\pi}{12}) + i\sin(-\frac{17\pi}{12})) = \sqrt{2}(\cos(\frac{7\pi}{12}) + i\sin(\frac{7\pi}{12}))

3. 最終的な答え

2

0. (1) $y^2 = 10x + 5$

(2) x29+y25=1\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{5} = 1
(3) y24x212=1\frac{y^2}{4} - \frac{x^2}{12} = 1
2

1. $\alpha\beta = 4\sqrt{2}(\cos(\frac{23\pi}{12}) + i\sin(\frac{23\pi}{12}))$

αβ=2(cos(7π12)+isin(7π12))\frac{\alpha}{\beta} = \sqrt{2}(\cos(\frac{7\pi}{12}) + i\sin(\frac{7\pi}{12}))

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