三角形ABCにおいて、$AB=1, AC=3, BC=2\sqrt{3}$とする。$\overrightarrow{AB}=\vec{b}, \overrightarrow{AC}=\vec{c}$とする。 (1) 内積$\vec{b} \cdot \vec{c}$の値を求めよ。 (2) 実数$s, t$に対して$\overrightarrow{AP}=s\vec{b}+t\vec{c}$とする。$AB \perp BP, AC \perp CP$であるとき、$s, t$の値を求め、さらに$|\overrightarrow{AP}|$を求めよ。 (3) 点Qが三角形ABCの外接円上を動くとき、三角形BCQの面積を最大にするQを$Q_0$とする。$\overrightarrow{AQ_0}$を$\vec{b}, \vec{c}$を用いて表せ。
2025/8/14
1. 問題の内容
三角形ABCにおいて、とする。とする。
(1) 内積の値を求めよ。
(2) 実数に対してとする。であるとき、の値を求め、さらにを求めよ。
(3) 点Qが三角形ABCの外接円上を動くとき、三角形BCQの面積を最大にするQをとする。をを用いて表せ。
2. 解き方の手順
(1) 余弦定理を用いてを求める。より、
よって、
(2)
より、
より、
足して、
よって、
(3) 三角形BCQの面積を最大にするQは、BCから最も遠い点。これは、BCの中点Mとして、AMと円の交点となる。よって、は線分AMを延長した外接円との交点。
は外接円周上の点なので、はAMを延長した位置にある。
とBCの距離を最大にしたいので、は線分AMを延長して外接円と交わる点。
(k > 0)
は外接円の直径になる。
であることは予想できるが、それを証明することは難しい。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)