地面に垂直に建つ塔がある。塔から離れた地点Aから塔の先端Bを見上げた角度(仰角)は45°である。そこから塔に268m近づいた地点Dから塔の先端Bを見上げた角度(仰角)は60°である。塔の高さ(m)を求める。

幾何学三角比高さ角度応用問題
2025/8/14

1. 問題の内容

地面に垂直に建つ塔がある。塔から離れた地点Aから塔の先端Bを見上げた角度(仰角)は45°である。そこから塔に268m近づいた地点Dから塔の先端Bを見上げた角度(仰角)は60°である。塔の高さ(m)を求める。

2. 解き方の手順

塔の高さ(線分BCの長さ)を hh (m) とする。また、地点Dから塔の根元Cまでの距離を xx (m) とする。
地点Aから塔の先端Bを見上げた角度が45°なので、三角形ABCは直角二等辺三角形である。したがって、地点Aから塔の根元Cまでの距離は塔の高さと同じで hh (m) である。
地点Aから地点Dまでの距離は268mなので、
h=x+268h = x + 268
地点Dから塔の先端Bを見上げた角度が60°なので、三角形BCDにおいて tan60\tan{60^\circ} を考えると、
tan60=hx\tan{60^\circ} = \frac{h}{x}
tan60=3\tan{60^\circ} = \sqrt{3} より、
3=hx\sqrt{3} = \frac{h}{x}
x=h3x = \frac{h}{\sqrt{3}}
これを h=x+268h = x + 268 に代入すると、
h=h3+268h = \frac{h}{\sqrt{3}} + 268
hh3=268h - \frac{h}{\sqrt{3}} = 268
h(113)=268h (1 - \frac{1}{\sqrt{3}}) = 268
h(313)=268h (\frac{\sqrt{3} - 1}{\sqrt{3}}) = 268
h=268331h = 268 \cdot \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{3} - 1}
h=2683(3+1)(31)(3+1)h = 268 \cdot \frac{\sqrt{3}(\sqrt{3} + 1)}{(\sqrt{3} - 1)(\sqrt{3} + 1)}
h=2683+331h = 268 \cdot \frac{3 + \sqrt{3}}{3 - 1}
h=2683+32h = 268 \cdot \frac{3 + \sqrt{3}}{2}
h=134(3+3)h = 134 (3 + \sqrt{3})
31.732\sqrt{3} \approx 1.732 を用いると、
h134(3+1.732)=1344.732=633.128h \approx 134 (3 + 1.732) = 134 \cdot 4.732 = 633.128

3. 最終的な答え

塔の高さは約633m

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