関数 $f(x) = x|x-a|$ について、$a$ の値の範囲によって、関数の最大値がどのように変化するかを記述した問題です。特に、以下の範囲で最大値が与えられています。 (i) $a \le 0$ のとき、最大値 $f(1) = 1-a$ (ii) $0 < a \le 2(\sqrt{2}-1)$ のとき、最大値 $f(1) = 1-a$ (iii) $2(\sqrt{2}-1) < a \le 2$ のとき、最大値 $f(\frac{a}{2}) = \frac{a^2}{4}$ (iv) $a > 2$ のとき、最大値 $f(1) = a-1$ 問題文には、$a>0$のとき、$f(x) = x|x-a|$ を平方完成した式 $f(x) = -(x - \frac{a}{2})^2 + \frac{a^2}{4}$ と、$x^2 - ax = \frac{a^2}{4}$ を満たす $x$ の値 $x = \frac{1 + \sqrt{2}}{2}a$ が与えられています。

解析学関数の最大値絶対値関数場合分け放物線
2025/8/14

1. 問題の内容

関数 f(x)=xxaf(x) = x|x-a| について、aa の値の範囲によって、関数の最大値がどのように変化するかを記述した問題です。特に、以下の範囲で最大値が与えられています。
(i) a0a \le 0 のとき、最大値 f(1)=1af(1) = 1-a
(ii) 0<a2(21)0 < a \le 2(\sqrt{2}-1) のとき、最大値 f(1)=1af(1) = 1-a
(iii) 2(21)<a22(\sqrt{2}-1) < a \le 2 のとき、最大値 f(a2)=a24f(\frac{a}{2}) = \frac{a^2}{4}
(iv) a>2a > 2 のとき、最大値 f(1)=a1f(1) = a-1
問題文には、a>0a>0のとき、f(x)=xxaf(x) = x|x-a| を平方完成した式 f(x)=(xa2)2+a24f(x) = -(x - \frac{a}{2})^2 + \frac{a^2}{4} と、x2ax=a24x^2 - ax = \frac{a^2}{4} を満たす xx の値 x=1+22ax = \frac{1 + \sqrt{2}}{2}a が与えられています。

2. 解き方の手順

この問題は、与えられた aa の範囲における f(x)f(x) の最大値を求めるものです。既に答えが与えられているので、ここではそれぞれの範囲でなぜその最大値になるのかを考察します。
* **a0a \le 0 のとき:**
xax-a は常に正なので、xa=xa|x-a| = x-a となり、f(x)=x(xa)=x2axf(x) = x(x-a) = x^2 - ax となります。これは下に凸な放物線であり、xx が大きくなるほど f(x)f(x) も大きくなります。したがって、x=1x=1 で最大値をとることが考えられます。f(1)=12a(1)=1af(1) = 1^2 - a(1) = 1 - a となります。
* **0<a2(21)0 < a \le 2(\sqrt{2}-1) のとき:**
この範囲でも、x=1x=1 で最大値をとることが与えられています。f(1)=11a=1af(1) = 1|1-a| = |1-a| となります。a2(21)a \le 2(\sqrt{2}-1) より a<2<1a \lt 2 < 1 が必ず成り立つわけではないので場合分けが必要です。
a<1a \lt 1 の場合、1a>01-a>0 なので、f(1)=1af(1) = 1-aとなります。
a1a \ge 1 の場合、1a<01-a \lt 0 なので、f(1)=(1a)=a1f(1) = -(1-a) = a-1となります。
f(1)=1af(1) = 1-aとなるためには、a<1a \lt 1 の場合のみです。
* **2(21)<a22(\sqrt{2}-1) < a \le 2 のとき:**
この範囲では、x=a2x=\frac{a}{2} で最大値をとることが与えられています。
f(a2)=a2a2a=a2a2=a2a2=a24f(\frac{a}{2}) = \frac{a}{2}|\frac{a}{2} - a| = \frac{a}{2}|-\frac{a}{2}| = \frac{a}{2} \cdot \frac{a}{2} = \frac{a^2}{4}となります。
* **a>2a > 2 のとき:**
この範囲では、x=1x=1 で最大値をとることが与えられています。
f(1)=11a=1af(1) = 1|1-a| = |1-a| となります。a>2a > 2 より a>1a > 1なので、1a<01-a < 0となり、f(1)=(1a)=a1f(1) = -(1-a) = a-1となります。

3. 最終的な答え

問題文に答えが与えられているため、ここでは改めてそれを記述します。
(i) a0a \le 0 のとき、最大値 f(1)=1af(1) = 1-a
(ii) 0<a2(21)0 < a \le 2(\sqrt{2}-1) のとき、最大値 f(1)=1af(1) = 1-a
(iii) 2(21)<a22(\sqrt{2}-1) < a \le 2 のとき、最大値 f(a2)=a24f(\frac{a}{2}) = \frac{a^2}{4}
(iv) a>2a > 2 のとき、最大値 f(1)=a1f(1) = a-1

「解析学」の関連問題

問題 (3) は、次の和を計算することです。 $$\sum_{n=1}^{98} \frac{1}{\sqrt{n+2} + \sqrt{n}}$$ 問題 (4) は、次の和を計算することです。 $$...

級数シグマテレスコープ和
2025/8/14

曲線 $y = -x^3 + 6x^2 + 2$ の接線のうち、傾きが9であるものをすべて求める問題です。

微分接線導関数三次関数方程式
2025/8/14

曲線 $y = x^3 - x$ 上の点 $(1, -1)$ から引かれた接線の方程式と接点の座標を求める。

微分接線関数のグラフ三次関数
2025/8/14

曲線 $y = x^2 + 2x + 1$ 上の点から $(1, 0)$ に引かれた接線の方程式と、その接点の座標を求める問題です。

微分接線二次関数
2025/8/14

曲線 $y = x^2 - 2x - 1$ 上に与えられた点 $(1, 0)$ から引かれた接線の方程式と、接点の座標を求めよ。

微分接線二次関数
2025/8/14

曲線 $y = 2x^2 - 1$ 上にない点 (2, 5) からこの曲線に引かれた接線の方程式と接点の座標を求める問題です。

微分接線二次関数方程式
2025/8/14

関数 $y = x|x-a|$ ($0 \le x \le 1$)の最大値を求めよ。

関数の最大値絶対値場合分け微分グラフ
2025/8/14

関数 $y=x|x-a|$ ($0 \le x \le 1$) の最大値を求めます。

関数の最大値絶対値場合分け微分二次関数
2025/8/14

関数 $y = x|x-a|$ の $0 \le x \le 1$ における最大値を求める問題です。

関数の最大値場合分け絶対値放物線微分
2025/8/14

与えられた関数 $y = \log(x + \sqrt{x^2 + 4})$ の微分 $\frac{dy}{dx}$ を求めます。

微分対数関数合成関数の微分連鎖律
2025/8/14