袋の中に白玉が2個、赤玉が4個入っている。1個取り出して色を確認し、元に戻さずに、もう1個取り出す。1回目に白玉を取り出す事象をA、1回目に赤玉を取り出す事象をB、2回目に赤玉を取り出す事象をCとする。条件付き確率 $P_A(C)$ と $P_B(C)$ を求める。

確率論・統計学条件付き確率確率事象
2025/4/7

1. 問題の内容

袋の中に白玉が2個、赤玉が4個入っている。1個取り出して色を確認し、元に戻さずに、もう1個取り出す。1回目に白玉を取り出す事象をA、1回目に赤玉を取り出す事象をB、2回目に赤玉を取り出す事象をCとする。条件付き確率 PA(C)P_A(C)PB(C)P_B(C) を求める。

2. 解き方の手順

まず、条件付き確率の定義を確認します。
PA(C)=P(AC)P(A)P_A(C) = \frac{P(A \cap C)}{P(A)}
PB(C)=P(BC)P(B)P_B(C) = \frac{P(B \cap C)}{P(B)}
ここで、
P(A)P(A) は1回目に白玉を取り出す確率です。
P(B)P(B) は1回目に赤玉を取り出す確率です。
P(AC)P(A \cap C) は1回目に白玉、2回目に赤玉を取り出す確率です。
P(BC)P(B \cap C) は1回目に赤玉、2回目に赤玉を取り出す確率です。
P(A)=26=13P(A) = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}
P(B)=46=23P(B) = \frac{4}{6} = \frac{2}{3}
P(AC)=26×45=830=415P(A \cap C) = \frac{2}{6} \times \frac{4}{5} = \frac{8}{30} = \frac{4}{15}
P(BC)=46×35=1230=25P(B \cap C) = \frac{4}{6} \times \frac{3}{5} = \frac{12}{30} = \frac{2}{5}
したがって、
PA(C)=P(AC)P(A)=41513=415×3=45P_A(C) = \frac{P(A \cap C)}{P(A)} = \frac{\frac{4}{15}}{\frac{1}{3}} = \frac{4}{15} \times 3 = \frac{4}{5}
PB(C)=P(BC)P(B)=2523=25×32=35P_B(C) = \frac{P(B \cap C)}{P(B)} = \frac{\frac{2}{5}}{\frac{2}{3}} = \frac{2}{5} \times \frac{3}{2} = \frac{3}{5}

3. 最終的な答え

PA(C)=45P_A(C) = \frac{4}{5}
PB(C)=35P_B(C) = \frac{3}{5}

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