1から4までの数字が書かれたカードが合計10枚ある。1のカードが4枚、2のカードが3枚、3のカードが2枚、4のカードが1枚。これらのカードの中から1枚ずつ元に戻さずに2枚続けて引くとき、偶数のカードを引く回数を確率変数Xとする。Xの確率分布を求める。

確率論・統計学確率確率分布条件付き確率期待値事象
2025/4/7

1. 問題の内容

1から4までの数字が書かれたカードが合計10枚ある。1のカードが4枚、2のカードが3枚、3のカードが2枚、4のカードが1枚。これらのカードの中から1枚ずつ元に戻さずに2枚続けて引くとき、偶数のカードを引く回数を確率変数Xとする。Xの確率分布を求める。

2. 解き方の手順

まず、偶数のカードを引く回数Xが取りうる値を考える。2枚引くので、Xは0, 1, 2のいずれかの値を取る。それぞれの確率を計算する。
* X = 0 (偶数のカードを一度も引かない)
これは、2枚とも奇数のカードを引く場合である。
1枚目に奇数のカードを引く確率は 4+210=610=35\frac{4+2}{10} = \frac{6}{10} = \frac{3}{5}
1枚目に奇数のカードを引いた後、残りの奇数のカードは5枚、残りのカードは9枚なので、2枚目に奇数のカードを引く確率は 59\frac{5}{9}
したがって、X = 0となる確率は P(X=0)=35×59=1545=13P(X=0) = \frac{3}{5} \times \frac{5}{9} = \frac{15}{45} = \frac{1}{3}
* X = 1 (偶数のカードを1回だけ引く)
これは、1枚目に偶数を引いて2枚目に奇数を引く場合と、1枚目に奇数を引いて2枚目に偶数を引く場合がある。
1枚目に偶数を引く確率は 3+110=410=25\frac{3+1}{10} = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
1枚目に偶数を引いた後、残りの奇数のカードは6枚、残りのカードは9枚なので、2枚目に奇数を引く確率は 69=23\frac{6}{9} = \frac{2}{3}
この場合の確率は 25×23=415\frac{2}{5} \times \frac{2}{3} = \frac{4}{15}
1枚目に奇数を引く確率は 610=35\frac{6}{10} = \frac{3}{5}
1枚目に奇数を引いた後、残りの偶数のカードは4枚、残りのカードは9枚なので、2枚目に偶数を引く確率は 49\frac{4}{9}
この場合の確率は 35×49=1245=415\frac{3}{5} \times \frac{4}{9} = \frac{12}{45} = \frac{4}{15}
したがって、X = 1となる確率は P(X=1)=415+415=815P(X=1) = \frac{4}{15} + \frac{4}{15} = \frac{8}{15}
* X = 2 (偶数のカードを2回引く)
これは、2枚とも偶数のカードを引く場合である。
1枚目に偶数を引く確率は 410=25\frac{4}{10} = \frac{2}{5}
1枚目に偶数を引いた後、残りの偶数のカードは3枚、残りのカードは9枚なので、2枚目に偶数を引く確率は 39=13\frac{3}{9} = \frac{1}{3}
したがって、X = 2となる確率は P(X=2)=25×13=215P(X=2) = \frac{2}{5} \times \frac{1}{3} = \frac{2}{15}
確率の合計を確認する。
13+815+215=515+815+215=1515=1\frac{1}{3} + \frac{8}{15} + \frac{2}{15} = \frac{5}{15} + \frac{8}{15} + \frac{2}{15} = \frac{15}{15} = 1

3. 最終的な答え

X | 0 | 1 | 2 | 計
------- | -------- | -------- | -------- | --------
P | 1/3 | 8/15 | 2/15 | 1
表の空欄を埋めると次のようになる。
X: 0, 1, 2
P: 1/3, 8/15, 2/15

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