直線 $y = 2x + k$ が放物線 $y = 3x - x^2$ と異なる2点P, Qで交わるとき、次の問題を解きます。 (1) 定数 $k$ の値の範囲を求め、線分PQの中点Mの座標を$k$で表します。 (2) $k$の値が変化するとき、線分PQの中点Mの軌跡を求めます。

代数学二次関数判別式軌跡解と係数の関係
2025/4/7

1. 問題の内容

直線 y=2x+ky = 2x + k が放物線 y=3xx2y = 3x - x^2 と異なる2点P, Qで交わるとき、次の問題を解きます。
(1) 定数 kk の値の範囲を求め、線分PQの中点Mの座標をkkで表します。
(2) kkの値が変化するとき、線分PQの中点Mの軌跡を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
まず、直線と放物線の交点を求めます。
2x+k=3xx22x + k = 3x - x^2
x2x+k=0x^2 - x + k = 0
この二次方程式が異なる2つの実数解を持つための条件は、判別式 D>0D > 0 であることです。
D=(1)24(1)(k)=14k>0D = (-1)^2 - 4(1)(k) = 1 - 4k > 0
4k<14k < 1
k<14k < \frac{1}{4}
次に、交点P, Qのxx座標をそれぞれx1,x2x_1, x_2とします。x1,x2x_1, x_2は二次方程式x2x+k=0x^2 - x + k = 0の解なので、解と係数の関係より、
x1+x2=1x_1 + x_2 = 1
中点Mのxx座標をxMx_Mとすると、
xM=x1+x22=12x_M = \frac{x_1 + x_2}{2} = \frac{1}{2}
中点Mは直線y=2x+ky = 2x + k上にあるので、Mのyy座標をyMy_Mとすると、
yM=2xM+k=212+k=1+ky_M = 2x_M + k = 2 \cdot \frac{1}{2} + k = 1 + k
したがって、中点Mの座標は(12,1+k)(\frac{1}{2}, 1+k)となります。
(2)
中点Mの座標を(x,y)(x, y)とすると、x=12,y=1+kx = \frac{1}{2}, y = 1 + kです。k<14k < \frac{1}{4}より、
y=1+k<1+14=54y = 1 + k < 1 + \frac{1}{4} = \frac{5}{4}
したがって、中点Mの軌跡は、点(12,y)(\frac{1}{2}, y)で、y<54y < \frac{5}{4}を満たす範囲となります。

3. 最終的な答え

(1) kkの値の範囲:k<14k < \frac{1}{4}
線分PQの中点Mの座標:(12,1+k)(\frac{1}{2}, 1+k)
(2) 線分PQの中点Mの軌跡:直線x=12x = \frac{1}{2}y<54y < \frac{5}{4}の部分

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