(1) $4x + 3y = 123$ を満たす自然数 $x, y$ の組の個数を求める。 (2) $7x + 5y = 2$ を満たす整数 $x, y$ の組のうち、$-21 \le x \le 3$ を満たすものの個数を求める。

代数学一次不定方程式整数解自然数組の個数
2025/4/7

1. 問題の内容

(1) 4x+3y=1234x + 3y = 123 を満たす自然数 x,yx, y の組の個数を求める。
(2) 7x+5y=27x + 5y = 2 を満たす整数 x,yx, y の組のうち、21x3-21 \le x \le 3 を満たすものの個数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
4x+3y=1234x + 3y = 123yy について解くと、
3y=1234x3y = 123 - 4x
y=1234x3=4143xy = \frac{123 - 4x}{3} = 41 - \frac{4}{3}x
x,yx, y は自然数なので、x>0x > 0 かつ y>0y > 0 である必要がある。
y>0y > 0 より、4143x>041 - \frac{4}{3}x > 0
43x<41\frac{4}{3}x < 41
x<34×41=1234=30.75x < \frac{3}{4} \times 41 = \frac{123}{4} = 30.75
また、1234x123 - 4x が3の倍数である必要があるので、4x4x が3の倍数である必要がある。
よって、xx は3の倍数である必要がある。
xx は3の倍数で、0<x<30.750 < x < 30.75 を満たすので、x=3,6,9,,30x = 3, 6, 9, \dots, 30 となる。
x=3kx = 3kkk は自然数)とおくと、3k303k \le 30 より k10k \le 10
kk は1から10までの整数をとりうるので、xx は10個の値をとる。
それぞれの xx の値に対して yy が一意に定まるので、自然数の組 (x,y)(x, y) は10組存在する。
(2)
7x+5y=27x + 5y = 2
まず、特殊解を求める。
7x+5y=17x + 5y = 1 の特殊解は x=3,y=4x = 3, y = -4 である。
したがって、7(3)+5(4)=17(3) + 5(-4) = 1
両辺に2をかけると、7(6)+5(8)=27(6) + 5(-8) = 2
よって、7x+5y=27x + 5y = 2 の特殊解は x=6,y=8x = 6, y = -8
7x+5y=27x + 5y = 27(6)+5(8)=27(6) + 5(-8) = 2 の差をとると、
7(x6)+5(y+8)=07(x - 6) + 5(y + 8) = 0
7(x6)=5(y+8)7(x - 6) = -5(y + 8)
7と5は互いに素なので、x6=5kx - 6 = 5kkk は整数)とおける。
x=5k+6x = 5k + 6
このとき、7(5k)=5(y+8)7(5k) = -5(y + 8) なので、y+8=7ky + 8 = -7k
y=7k8y = -7k - 8
よって、一般解は (x,y)=(5k+6,7k8)(x, y) = (5k + 6, -7k - 8)
21x3-21 \le x \le 3 より、
215k+63-21 \le 5k + 6 \le 3
275k3-27 \le 5k \le -3
275k35-\frac{27}{5} \le k \le -\frac{3}{5}
5.4k0.6-5.4 \le k \le -0.6
kk は整数なので、k=5,4,3,2,1k = -5, -4, -3, -2, -1
したがって、kk は5個の値をとる。
それぞれの kk の値に対して x,yx, y が一意に定まるので、条件を満たす整数の組 (x,y)(x, y) は5組存在する。

3. 最終的な答え

(1) 10組
(2) 5組

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