$a$を正の定数とする。以下の不等式について、(1) 不等式を解き、(2) $a=4$のときの整数解の個数を求め、(3) 整数解がちょうど6個となるような$a$の範囲を求める。 $|2x-3| \le a$

代数学絶対値不等式整数解範囲
2025/4/20

1. 問題の内容

aaを正の定数とする。以下の不等式について、(1) 不等式を解き、(2) a=4a=4のときの整数解の個数を求め、(3) 整数解がちょうど6個となるようなaaの範囲を求める。
2x3a|2x-3| \le a

2. 解き方の手順

(1) 不等式 2x3a|2x-3| \le a を解く。
絶対値の不等式は、a2x3a-a \le 2x-3 \le a と書き換えられる。
各辺に3を足すと、
a+32xa+3-a+3 \le 2x \le a+3
各辺を2で割ると、
a+32xa+32\frac{-a+3}{2} \le x \le \frac{a+3}{2}
(2) a=4a=4のとき、不等式を満たす整数xxの個数を求める。
(1)の結果にa=4a=4を代入すると、
4+32x4+32\frac{-4+3}{2} \le x \le \frac{4+3}{2}
12x72-\frac{1}{2} \le x \le \frac{7}{2}
0.5x3.5-0.5 \le x \le 3.5
これを満たす整数xxは、0,1,2,30, 1, 2, 3 の4個である。
(3) 不等式を満たす整数xxがちょうど6個存在するようなaaの値の範囲を求める。
(1)の結果から、a+32xa+32\frac{-a+3}{2} \le x \le \frac{a+3}{2} を満たす整数xxが6個となるようなaaの範囲を求める。
xxの範囲の中心は 32=1.5\frac{3}{2} = 1.5 であるから、整数解は中心から左右に広がっていく。
整数解が6個ということは、x=1,0,1,2,3,4x = -1, 0, 1, 2, 3, 4となる場合を考える。
このとき、
1a+32-1 \ge \frac{-a+3}{2} かつ 4a+324 \le \frac{a+3}{2} である必要がある。
また、x=2x = -2 または x=5x = 5 が範囲に含まれてはいけないので、
2<a+32-2 < \frac{-a+3}{2} かつ 5>a+325 > \frac{a+3}{2} である必要がある。
まず、1a+32-1 \ge \frac{-a+3}{2} より、2a+3-2 \ge -a+3, a5a \ge 5
次に、4a+324 \le \frac{a+3}{2} より、8a+38 \le a+3, a5a \ge 5
次に、2<a+32-2 < \frac{-a+3}{2} より、4<a+3-4 < -a+3, a<7a < 7
最後に、5>a+325 > \frac{a+3}{2} より、10>a+310 > a+3, a<7a < 7
よって、5a<75 \le a < 7

3. 最終的な答え

(1) 3a2x3+a2\frac{3-a}{2} \le x \le \frac{3+a}{2}
(2) 4個
(3) 5a<75 \le a < 7