点P(2, 1)を通る直線の式を y=m(x−2)+1 とおく。これは mx−y−2m+1=0 と変形できる。 この直線が円 x2+y2=1 に接するということは、円の中心(0, 0)と直線との距離が円の半径1に等しいということである。点と直線の距離の公式を用いると、 m2+(−1)2∣m(0)−(0)−2m+1∣=1 ∣−2m+1∣=m2+1 両辺を2乗すると、
(−2m+1)2=m2+1 4m2−4m+1=m2+1 3m2−4m=0 m(3m−4)=0 したがって、m=0 または m=34。 m=0 のとき、直線の方程式は y=0(x−2)+1 より y=1。 m=34 のとき、直線の方程式は y=34(x−2)+1 より y=34x−38+1。変形して y=34x−35。両辺に3をかけて 3y=4x−5、つまり 4x−3y−5=0。 また、x=2, y=1のときに円に接する直線が存在する場合を考える。
直線 x=2 は点P(2,1)を通るが、円 x2+y2=1 に接することはない。なぜなら、x=2とすると、22+y2=1 より、y2=−3 となり、実数解を持たないから。