問題は3つの部分から構成されています。 (1) ユークリッドの互除法を用いて37と11の最大公約数と最小公倍数を求めます。 (2) (1)の結果を利用して、方程式 $37x + 11y = 3$ を満たす整数 $x, y$ の組を1つ求めます。 (3) (2)で求めた結果を利用して、方程式 $37x + 11y = 3$ を満たす全ての整数 $x, y$ の組を求めます。

数論ユークリッドの互除法最大公約数最小公倍数一次不定方程式整数解
2025/4/8

1. 問題の内容

問題は3つの部分から構成されています。
(1) ユークリッドの互除法を用いて37と11の最大公約数と最小公倍数を求めます。
(2) (1)の結果を利用して、方程式 37x+11y=337x + 11y = 3 を満たす整数 x,yx, y の組を1つ求めます。
(3) (2)で求めた結果を利用して、方程式 37x+11y=337x + 11y = 3 を満たす全ての整数 x,yx, y の組を求めます。

2. 解き方の手順

(1) ユークリッドの互除法を用いて37と11の最大公約数と最小公倍数を求めます。
37=11×3+437 = 11 \times 3 + 4
11=4×2+311 = 4 \times 2 + 3
4=3×1+14 = 3 \times 1 + 1
3=1×3+03 = 1 \times 3 + 0
したがって、37と11の最大公約数は1です。
最小公倍数は 37×11/1=40737 \times 11 / 1 = 407 です。
(2) (1)を利用して、方程式 37x+11y=337x + 11y = 3 を満たす整数 x,yx, y の組を1つ求めます。
ユークリッドの互除法の計算を逆にたどります。
1=43×11 = 4 - 3 \times 1
1=4(114×2)×1=411+4×2=4×3111 = 4 - (11 - 4 \times 2) \times 1 = 4 - 11 + 4 \times 2 = 4 \times 3 - 11
1=(3711×3)×311=37×311×911=37×311×101 = (37 - 11 \times 3) \times 3 - 11 = 37 \times 3 - 11 \times 9 - 11 = 37 \times 3 - 11 \times 10
よって、37×3+11×(10)=137 \times 3 + 11 \times (-10) = 1
両辺を3倍すると、
37×9+11×(30)=337 \times 9 + 11 \times (-30) = 3
したがって、x=9,y=30x = 9, y = -3037x+11y=337x + 11y = 3 の解の1つです。
(3) (2)の結果を利用して、方程式 37x+11y=337x + 11y = 3 を満たす全ての整数 x,yx, y の組を求めます。
37x+11y=337x + 11y = 3
37×9+11×(30)=337 \times 9 + 11 \times (-30) = 3
辺々引くと、
37(x9)+11(y+30)=037(x - 9) + 11(y + 30) = 0
37(x9)=11(y+30)37(x - 9) = -11(y + 30)
37と11は互いに素なので、x9=11kx - 9 = 11k, y+30=37ky + 30 = -37kkk は整数)と表せます。
したがって、x=11k+9x = 11k + 9, y=37k30y = -37k - 30

3. 最終的な答え

(1) 最大公約数: 1, 最小公倍数: 407
(2) x=9,y=30x = 9, y = -30
(3) x=11k+9,y=37k30x = 11k + 9, y = -37k - 30 (kは整数)

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