直方体ABCD-EFGHにおいて、$AE = \sqrt{10}$、$AF = 8$、$AH = 10$である。 (1) $\triangle AFH$の面積を求めよ。 (2) 点Eから$\triangle AFH$に下ろした垂線EPの長さを求めよ。

幾何学空間図形直方体三角形の面積ヘロンの公式垂線の長さ四面体の体積ピタゴラスの定理
2025/3/6

1. 問題の内容

直方体ABCD-EFGHにおいて、AE=10AE = \sqrt{10}AF=8AF = 8AH=10AH = 10である。
(1) AFH\triangle AFHの面積を求めよ。
(2) 点EからAFH\triangle AFHに下ろした垂線EPの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) AFH\triangle AFHの面積を求める。
AFH\triangle AFHの3辺の長さが与えられているので、ヘロンの公式を用いる。
まず、s=AF+FH+AH2s = \frac{AF + FH + AH}{2}を計算する。
次に、AFH\triangle AFHの面積SSS=s(sAF)(sFH)(sAH)S = \sqrt{s(s-AF)(s-FH)(s-AH)}で計算する。
FHFHの長さを求める必要がある。AEH\triangle AEHABF\triangle ABFは直角三角形なので、ピタゴラスの定理から、
AE2+EH2=AH2AE^2 + EH^2 = AH^2より、EH2=AH2AE2=102(10)2=10010=90EH^2 = AH^2 - AE^2 = 10^2 - (\sqrt{10})^2 = 100 - 10 = 90
EH=90=310EH = \sqrt{90} = 3\sqrt{10}
AB2+BF2=AF2AB^2 + BF^2 = AF^2より、BF2=AF2AB2=82AE2=6410=54BF^2 = AF^2 - AB^2 = 8^2 - AE^2 = 64 - 10 = 54
BF=54=36BF = \sqrt{54} = 3\sqrt{6}
FH=FG2+GH2=BF2+EH2=54+90=144=12FH = \sqrt{FG^2 + GH^2} = \sqrt{BF^2 + EH^2} = \sqrt{54 + 90} = \sqrt{144} = 12
s=8+12+102=302=15s = \frac{8 + 12 + 10}{2} = \frac{30}{2} = 15
S=15(158)(1512)(1510)=15735=35735=357=157S = \sqrt{15(15-8)(15-12)(15-10)} = \sqrt{15 \cdot 7 \cdot 3 \cdot 5} = \sqrt{3 \cdot 5 \cdot 7 \cdot 3 \cdot 5} = 3 \cdot 5 \sqrt{7} = 15\sqrt{7}
(2) 点EからAFH\triangle AFHに下ろした垂線EPの長さを求める。
四面体EAFHの体積をVVとおくと、V=13×AFH×EPV = \frac{1}{3} \times \triangle AFH \times EP
また、四面体EAFHの体積は、直方体ABCD-EFGHから他の四面体の体積を引いて求めることもできる。
しかし、ここではV=16(EA×EF)EHV = \frac{1}{6} |(\vec{EA} \times \vec{EF}) \cdot \vec{EH}|を求める。
座標を設定して計算すると、少し複雑になる。
別の方法として、
AEF\triangle AEF, AEH\triangle AEH, EFH\triangle EFHの面積を計算して、四面体の体積を計算する。
AE=10,AF=8AE = \sqrt{10}, AF = 8より、AEF=12AEAFsinEAF=12108=410\triangle AEF = \frac{1}{2} AE \cdot AF \sin \angle EAF = \frac{1}{2} \sqrt{10} \cdot 8 = 4\sqrt{10}
AE=10,AH=10AE = \sqrt{10}, AH = 10より、AEH=12AEAHsinEAH=121010=510\triangle AEH = \frac{1}{2} AE \cdot AH \sin \angle EAH = \frac{1}{2} \sqrt{10} \cdot 10 = 5\sqrt{10}
EF=AB2=54=36EF = \sqrt{AB^2} = \sqrt{54} = 3\sqrt{6}EH=310EH = 3\sqrt{10}FH=12FH=12より、EFH\triangle EFHの面積をヘロンの公式で求める。
s=36+310+122s = \frac{3\sqrt{6} + 3\sqrt{10} + 12}{2}となるので、計算が複雑になる。
四面体E-AFHの体積は、三角錐A-EFHから計算する。
V=16AEBFEH=161036310=16906=156V = \frac{1}{6} AE \cdot BF \cdot EH = \frac{1}{6} \sqrt{10} \cdot 3\sqrt{6} \cdot 3\sqrt{10} = \frac{1}{6} \cdot 90 \sqrt{6} = 15\sqrt{6}
13SEP=156\frac{1}{3} S \cdot EP = 15\sqrt{6}
EP=3156157=367=3427EP = \frac{3 \cdot 15\sqrt{6}}{15\sqrt{7}} = \frac{3\sqrt{6}}{\sqrt{7}} = \frac{3\sqrt{42}}{7}

3. 最終的な答え

AFH=157\triangle AFH = 15\sqrt{7}
EP=3427EP = \frac{3\sqrt{42}}{7}

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