放物線 $y=x^2$ 上に2点A, Bがあり、それぞれのx座標は-2, 3である。直線ABとy軸との交点をCとし、傾きが2で点Bを通る直線とy軸との交点をDとする。このとき、以下の問いに答えよ。 (1) 点Dの座標を求めよ。 (2) 直線ABの式を求めよ。 (3) $\triangle ADB$ の面積を求めよ。 (4) $\triangle BCD$ の面積と $\triangle BCP$ の面積が等しくなるようなx軸上の点Pは2つある。点Pのx座標を求めよ。 (5) $\triangle AQB$ の周の長さが最小になるようにx軸上に点Qをとる。点Qのx座標を求めよ。

幾何学放物線直線座標平面面積三角形二次関数図形周の長さ
2025/7/27

1. 問題の内容

放物線 y=x2y=x^2 上に2点A, Bがあり、それぞれのx座標は-2, 3である。直線ABとy軸との交点をCとし、傾きが2で点Bを通る直線とy軸との交点をDとする。このとき、以下の問いに答えよ。
(1) 点Dの座標を求めよ。
(2) 直線ABの式を求めよ。
(3) ADB\triangle ADB の面積を求めよ。
(4) BCD\triangle BCD の面積と BCP\triangle BCP の面積が等しくなるようなx軸上の点Pは2つある。点Pのx座標を求めよ。
(5) AQB\triangle AQB の周の長さが最小になるようにx軸上に点Qをとる。点Qのx座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点Dの座標を求める。
点Bの座標は、x座標が3なので、y=32=9y = 3^2 = 9 より、(3, 9)。
傾きが2で点B(3, 9)を通る直線の式は、
y9=2(x3)y - 9 = 2(x - 3)
y=2x6+9y = 2x - 6 + 9
y=2x+3y = 2x + 3
点Dはy軸との交点なので、x=0x = 0 を代入すると、
y=2(0)+3=3y = 2(0) + 3 = 3
よって、点Dの座標は(0, 3)。
(2) 直線ABの式を求める。
点Aの座標は、x座標が-2なので、y=(2)2=4y = (-2)^2 = 4 より、(-2, 4)。
点Bの座標は(3, 9)。
直線ABの傾きは、943(2)=55=1\frac{9-4}{3-(-2)} = \frac{5}{5} = 1
直線ABの式を y=x+by = x + b とおくと、点A(-2, 4)を通るので、
4=2+b4 = -2 + b
b=6b = 6
よって、直線ABの式は y=x+6y = x + 6
(3) ADB\triangle ADB の面積を求める。
点A(-2, 4), 点B(3, 9), 点D(0, 3)
ADB\triangle ADB の面積は、
12(2(93)+3(34)+0(49))\frac{1}{2} |(-2(9-3) + 3(3-4) + 0(4-9))|
=12(2(6)+3(1)+0)= \frac{1}{2} |(-2(6) + 3(-1) + 0)|
=12(123)= \frac{1}{2} |(-12 - 3)|
=1215= \frac{1}{2} |-15|
=152= \frac{15}{2}
(4) BCD\triangle BCD の面積と BCP\triangle BCP の面積が等しくなるような点Pのx座標を求める。
点B(3, 9), 点C(0, 6), 点D(0, 3)。
BCD\triangle BCD の面積は、12×(63)×3=92\frac{1}{2} \times (6-3) \times 3 = \frac{9}{2}
点Pの座標を(p, 0)とおくと、
BCP\triangle BCP の面積は、12(3(60)+0(09)+p(96))=1218+3p\frac{1}{2} |(3(6-0) + 0(0-9) + p(9-6))| = \frac{1}{2} |18 + 3p|
1218+3p=92\frac{1}{2} |18 + 3p| = \frac{9}{2}
18+3p=9|18 + 3p| = 9
18+3p=918 + 3p = 9 または 18+3p=918 + 3p = -9
3p=93p = -9 または 3p=273p = -27
p=3p = -3 または p=9p = -9
よって、点Pのx座標は-3, -9。
(5) AQB\triangle AQB の周の長さが最小になるように点Qのx座標を求める。
A(-2, 4), B(3, 9)
Q(x, 0)
AQB\triangle AQB の周の長さは、AQ+QB+ABAQ + QB + ABABAB は定数なので、AQ+QBAQ + QB が最小になるとき、周の長さも最小になる。
点Aをx軸に関して対称移動した点をA'とすると、A'(-2, -4)。
AQ=AQAQ = A'Q なので、AQ+QB=AQ+QBAQ + QB = A'Q + QB
これが最小になるのは、A', Q, Bが一直線上に並ぶとき。
直線A'Bの式を求める。
傾きは 9(4)3(2)=135\frac{9 - (-4)}{3 - (-2)} = \frac{13}{5}
y9=135(x3)y - 9 = \frac{13}{5}(x - 3)
y=135x395+9=135x+65y = \frac{13}{5}x - \frac{39}{5} + 9 = \frac{13}{5}x + \frac{6}{5}
点Qはx軸上にあるので、y=0y = 0
0=135x+650 = \frac{13}{5}x + \frac{6}{5}
135x=65\frac{13}{5}x = -\frac{6}{5}
x=613x = -\frac{6}{13}

3. 最終的な答え

(1) (0, 3)
(2) y=x+6y = x + 6
(3) 152\frac{15}{2}
(4) -3, -9
(5) 613-\frac{6}{13}

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