正 $n$ 角形に関する以下の2つの問題を解きます。 (1) 対角線の本数が20本であるとき、$n$ の値を求めます。 (2) 正 $n$ 角形の4つの頂点を結んで四角形を作るとき、正 $n$ 角形と2辺を共有する四角形の個数が750であるとき、$n$ の値を求めます。

幾何学多角形対角線組み合わせ方程式
2025/7/27

1. 問題の内容

nn 角形に関する以下の2つの問題を解きます。
(1) 対角線の本数が20本であるとき、nn の値を求めます。
(2) 正 nn 角形の4つの頂点を結んで四角形を作るとき、正 nn 角形と2辺を共有する四角形の個数が750であるとき、nn の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
nn 角形の対角線の本数は n(n3)2\frac{n(n-3)}{2} で表されます。
したがって、n(n3)2=20\frac{n(n-3)}{2} = 20 という式が成り立ちます。
この式を解いて nn の値を求めます。
n(n3)=40n(n-3) = 40
n23n40=0n^2 - 3n - 40 = 0
(n8)(n+5)=0(n-8)(n+5) = 0
n=8,5n = 8, -5
nn は5以上の自然数なので、n=8n = 8
(2)
nn 角形と2辺を共有する四角形を作るには、正 nn 角形の隣り合う2つの頂点を選び、残りの2つの頂点を決めれば良いです。
隣り合う2つの頂点の選び方は nn 通りあります。
残りの2つの頂点は、選んだ2つの頂点と隣り合う頂点以外の頂点から選ぶ必要があります。
隣り合う頂点以外の頂点は n4n - 4 個あります。
n4n-4 個から2つの頂点を選ぶ組み合わせは n4C2=(n4)(n5)2{}_{n-4}C_2 = \frac{(n-4)(n-5)}{2} 通りです。
したがって、正 nn 角形と2辺を共有する四角形の個数は n(n4)(n5)2n \cdot \frac{(n-4)(n-5)}{2} で表されます。
問題文より、n(n4)(n5)2=750n \cdot \frac{(n-4)(n-5)}{2} = 750 という式が成り立ちます。
この式を解いて nn の値を求めます。
n(n4)(n5)2=750\frac{n(n-4)(n-5)}{2} = 750
n(n4)(n5)=1500n(n-4)(n-5) = 1500
n(n29n+20)=1500n(n^2 - 9n + 20) = 1500
n39n2+20n1500=0n^3 - 9n^2 + 20n - 1500 = 0
nn は整数であることから、nn は1500の約数であると推測できます。
また、nn は5以上の自然数である必要があるので、nn に適当な値を代入して方程式を満たすかどうかを調べます。
n=10n = 10 を代入すると、
1000900+2001500=120001000 - 900 + 200 - 1500 = -1200 \neq 0
n=15n = 15 を代入すると、
33752025+3001500=15003375 - 2025 + 300 - 1500 = 150 \neq 0
n=25n=25を代入すると
252120=25420=1050025*21*20=25*420=10500
ここで、f(n)=n(n4)(n5)f(n) = n(n-4)(n-5) という関数を考えます。
nn が大きくなると、f(n)f(n) も大きくなるので、nn は10と15の間くらいだと推測できます。
n39n2+20n1500=(n15)(n2+6n+100)=0n^3 - 9n^2 + 20n - 1500 = (n-15)(n^2 + 6n + 100)=0
n2+6n+100=0n^2 + 6n + 100 = 0 は実数解を持たないため、n=15n = 15 が唯一の実数解です。

3. 最終的な答え

(1) n=8n = 8
(2) n=15n = 15

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