放物線 $y = x^2$ と直線 $y = m(x-1)$ が異なる2点P, Qで交わるとき、実数 $m$ が変化するとき、線分PQの中点Mの軌跡を求めよ。

代数学放物線軌跡二次関数連立方程式判別式
2025/4/10

1. 問題の内容

放物線 y=x2y = x^2 と直線 y=m(x1)y = m(x-1) が異なる2点P, Qで交わるとき、実数 mm が変化するとき、線分PQの中点Mの軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

放物線 y=x2y=x^2 と直線 y=m(x1)y=m(x-1) の交点の xx 座標を求めるために、2つの式を連立させる。
x2=m(x1)x^2 = m(x-1)
x2mx+m=0x^2 - mx + m = 0
この2次方程式の判別式を DD とすると、2つの異なる点で交わるためには、D>0D > 0 である必要がある。
D=(m)24(1)(m)=m24m>0D = (-m)^2 - 4(1)(m) = m^2 - 4m > 0
m(m4)>0m(m-4) > 0
よって、m<0m < 0 または m>4m > 4 である。
2つの交点の xx 座標を α,β\alpha, \beta とすると、解と係数の関係より、
α+β=m\alpha + \beta = m
中点 M の xx 座標を xMx_M とすると、
xM=α+β2=m2x_M = \frac{\alpha + \beta}{2} = \frac{m}{2}
中点 M の yy 座標を yMy_M とすると、中点 M は放物線 y=x2y=x^2 上の点ではないので、直線 y=m(x1)y=m(x-1) 上の点である。
yM=m(xM1)=m(m21)=m22my_M = m(x_M - 1) = m(\frac{m}{2} - 1) = \frac{m^2}{2} - m
xM=m2x_M = \frac{m}{2} より、m=2xMm = 2x_M であるから、これを yMy_M の式に代入する。
yM=(2xM)222xM=4xM222xM=2xM22xMy_M = \frac{(2x_M)^2}{2} - 2x_M = \frac{4x_M^2}{2} - 2x_M = 2x_M^2 - 2x_M
したがって、中点 M の軌跡は y=2x22xy = 2x^2 - 2x である。
m<0m < 0 のとき、x=m2<0x = \frac{m}{2} < 0
m>4m > 4 のとき、x=m2>2x = \frac{m}{2} > 2
したがって、x<0x < 0 または x>2x > 2 である。

3. 最終的な答え

y=2x22xy = 2x^2 - 2x (x<0x < 0 または x>2x > 2)

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