一辺の長さが1の正四面体ABCDに内接する球の中心をOとする。 (1) 四面体OBCDの体積$V$を求めよ。 (2) 球の半径$r$を求めよ。

幾何学正四面体内接球体積空間図形
2025/3/6

1. 問題の内容

一辺の長さが1の正四面体ABCDに内接する球の中心をOとする。
(1) 四面体OBCDの体積VVを求めよ。
(2) 球の半径rrを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 四面体OBCDの体積VVを求める。
正四面体ABCDの体積をVABCDV_{ABCD}とする。正四面体ABCDは、四面体OBCD, OABC, OABD, OACDの4つに分割できる。
これらの4つの四面体の体積は全て等しく、VVに等しい。
したがって、VABCD=4VV_{ABCD} = 4V
正四面体ABCDの体積VABCDV_{ABCD}を求める。
正四面体ABCDにおいて、底面を三角形BCDとすると、底面積は34×12=34\frac{\sqrt{3}}{4} \times 1^2 = \frac{\sqrt{3}}{4}
頂点Aから底面BCDへの垂線の足をHとすると、Hは三角形BCDの重心に一致する。
したがって、BH=23×32=33BH = \frac{2}{3} \times \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{\sqrt{3}}{3}
三角形ABHにおいて、三平方の定理より、AH=AB2BH2=12(33)2=113=23=63AH = \sqrt{AB^2 - BH^2} = \sqrt{1^2 - (\frac{\sqrt{3}}{3})^2} = \sqrt{1 - \frac{1}{3}} = \sqrt{\frac{2}{3}} = \frac{\sqrt{6}}{3}
よって、VABCD=13×34×63=1836=3236=212V_{ABCD} = \frac{1}{3} \times \frac{\sqrt{3}}{4} \times \frac{\sqrt{6}}{3} = \frac{\sqrt{18}}{36} = \frac{3\sqrt{2}}{36} = \frac{\sqrt{2}}{12}
V=VABCD4=212÷4=248V = \frac{V_{ABCD}}{4} = \frac{\sqrt{2}}{12} \div 4 = \frac{\sqrt{2}}{48}
(2) 球の半径rrを求める。
正四面体の表面積をSSとすると、S=4×34=3S = 4 \times \frac{\sqrt{3}}{4} = \sqrt{3}
また、VABCD=13rSV_{ABCD} = \frac{1}{3}rSが成り立つ。
したがって、r=3VABCDS=3×2123=243=243=612r = \frac{3V_{ABCD}}{S} = \frac{3 \times \frac{\sqrt{2}}{12}}{\sqrt{3}} = \frac{\frac{\sqrt{2}}{4}}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{2}}{4\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{6}}{12}

3. 最終的な答え

(1) V=248V = \frac{\sqrt{2}}{48}
(2) r=612r = \frac{\sqrt{6}}{12}

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