放物線 $y = x^2 + (2t+2)x + 2t^2$ の頂点を P とします。$t$ が 0 以上の値をとって変化するとき、頂点 P の軌跡を求めます。

代数学二次関数放物線軌跡平方完成
2025/4/10

1. 問題の内容

放物線 y=x2+(2t+2)x+2t2y = x^2 + (2t+2)x + 2t^2 の頂点を P とします。tt が 0 以上の値をとって変化するとき、頂点 P の軌跡を求めます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた放物線の式を平方完成して、頂点Pの座標を tt を用いて表します。
y=x2+(2t+2)x+2t2y = x^2 + (2t+2)x + 2t^2 を平方完成します。
y=(x+(t+1))2(t+1)2+2t2y = (x + (t+1))^2 - (t+1)^2 + 2t^2
y=(x+t+1)2(t2+2t+1)+2t2y = (x + t + 1)^2 - (t^2 + 2t + 1) + 2t^2
y=(x+t+1)2+t22t1y = (x + t + 1)^2 + t^2 - 2t - 1
よって、頂点Pの座標は (t1,t22t1)(-t-1, t^2 - 2t - 1) となります。
次に、頂点Pの座標を (x,y)(x, y) とおくと、
x=t1x = -t - 1
y=t22t1y = t^2 - 2t - 1
となります。
x=t1x = -t-1 より、 t=x1t = -x-1 となります。これを yy の式に代入して tt を消去します。
y=(x1)22(x1)1y = (-x-1)^2 - 2(-x-1) - 1
y=(x+1)2+2(x+1)1y = (x+1)^2 + 2(x+1) - 1
y=x2+2x+1+2x+21y = x^2 + 2x + 1 + 2x + 2 - 1
y=x2+4x+2y = x^2 + 4x + 2
ここで、t0t \ge 0 なので、 x=t1x = -t-1 より、x1x \le -1 となります。
したがって、求める軌跡は、放物線 y=x2+4x+2y = x^2 + 4x + 2x1x \le -1 の部分です。

3. 最終的な答え

求める軌跡は、放物線 y=x2+4x+2y = x^2 + 4x + 2x1x \le -1 の部分である。

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