複素数 $z$ が純虚数であるための必要十分条件が $\bar{z} = -z$ であることを証明する。

代数学複素数極形式複素平面絶対値偏角共役複素数
2025/4/10
## 問4

1. 問題の内容

複素数 zz が純虚数であるための必要十分条件が zˉ=z\bar{z} = -z であることを証明する。

2. 解き方の手順

z=a+biz = a + bi (ただし、a,ba, b は実数) とする。
(i) zz が純虚数であるとき、zˉ=z\bar{z} = -z を示す。
zz が純虚数であるとき、a=0a = 0 なので z=biz = bi となる。
このとき、zˉ=bi\bar{z} = -bi であり、z=bi-z = -bi であるから、zˉ=z\bar{z} = -z が成り立つ。
(ii) zˉ=z\bar{z} = -z であるとき、zz が純虚数であることを示す。
zˉ=abi\bar{z} = a - bi であり、z=abi-z = -a - bi である。
zˉ=z\bar{z} = -z より、abi=abia - bi = -a - bi が成り立つ。
したがって、a=aa = -a であるから、2a=02a = 0 となり、a=0a = 0 となる。
よって、z=biz = bi となり、zz は純虚数である。
(i), (ii) より、zz が純虚数であることと、zˉ=z\bar{z} = -z であることは同値である。

3. 最終的な答え

証明終わり。
## 問5

1. 問題の内容

複素数 zz について、z2=zzˉ|z|^2 = z\bar{z} を証明する。

2. 解き方の手順

z=a+biz = a + bi (ただし、a,ba, b は実数) とする。
z=a2+b2|z| = \sqrt{a^2 + b^2} であるから、z2=a2+b2|z|^2 = a^2 + b^2 となる。
また、zˉ=abi\bar{z} = a - bi であるから、zzˉ=(a+bi)(abi)=a2(bi)2=a2b2i2=a2+b2z\bar{z} = (a + bi)(a - bi) = a^2 - (bi)^2 = a^2 - b^2i^2 = a^2 + b^2 となる。
したがって、z2=a2+b2=zzˉ|z|^2 = a^2 + b^2 = z\bar{z} が成り立つ。

3. 最終的な答え

証明終わり。
## 問1 (1)

1. 問題の内容

複素数 33i3-3i の極形式を求める。ただし、偏角 θ\theta は範囲 π<θπ-\pi < \theta \leq \pi 内にあるとする。

2. 解き方の手順

z=33iz = 3-3i とする。
まず、絶対値 rr を求める。
r=z=32+(3)2=9+9=18=32r = |z| = \sqrt{3^2 + (-3)^2} = \sqrt{9 + 9} = \sqrt{18} = 3\sqrt{2}
次に、偏角 θ\theta を求める。
cosθ=332=12\cos\theta = \frac{3}{3\sqrt{2}} = \frac{1}{\sqrt{2}}
sinθ=332=12\sin\theta = \frac{-3}{3\sqrt{2}} = -\frac{1}{\sqrt{2}}
θ=π4\theta = -\frac{\pi}{4}

3. 最終的な答え

32(cos(π4)+isin(π4))3\sqrt{2}(\cos(-\frac{\pi}{4}) + i\sin(-\frac{\pi}{4}))
## 問1 (2)

1. 問題の内容

複素数 4i4i の極形式を求める。ただし、偏角 θ\theta は範囲 π<θπ-\pi < \theta \leq \pi 内にあるとする。

2. 解き方の手順

z=4iz = 4i とする。
まず、絶対値 rr を求める。
r=z=02+42=16=4r = |z| = \sqrt{0^2 + 4^2} = \sqrt{16} = 4
次に、偏角 θ\theta を求める。
cosθ=04=0\cos\theta = \frac{0}{4} = 0
sinθ=44=1\sin\theta = \frac{4}{4} = 1
θ=π2\theta = \frac{\pi}{2}

3. 最終的な答え

4(cos(π2)+isin(π2))4(\cos(\frac{\pi}{2}) + i\sin(\frac{\pi}{2}))
## 問1 (3)

1. 問題の内容

複素数 1+3i-1+\sqrt{3}i の極形式を求める。ただし、偏角 θ\theta は範囲 π<θπ-\pi < \theta \leq \pi 内にあるとする。

2. 解き方の手順

z=1+3iz = -1+\sqrt{3}i とする。
まず、絶対値 rr を求める。
r=z=(1)2+(3)2=1+3=4=2r = |z| = \sqrt{(-1)^2 + (\sqrt{3})^2} = \sqrt{1 + 3} = \sqrt{4} = 2
次に、偏角 θ\theta を求める。
cosθ=12=12\cos\theta = \frac{-1}{2} = -\frac{1}{2}
sinθ=32\sin\theta = \frac{\sqrt{3}}{2}
θ=2π3\theta = \frac{2\pi}{3}

3. 最終的な答え

2(cos(2π3)+isin(2π3))2(\cos(\frac{2\pi}{3}) + i\sin(\frac{2\pi}{3}))
## 問1 (4)

1. 問題の内容

複素数 62i-\sqrt{6}-\sqrt{2}i の極形式を求める。ただし、偏角 θ\theta は範囲 π<θπ-\pi < \theta \leq \pi 内にあるとする。

2. 解き方の手順

z=62iz = -\sqrt{6}-\sqrt{2}i とする。
まず、絶対値 rr を求める。
r=z=(6)2+(2)2=6+2=8=22r = |z| = \sqrt{(-\sqrt{6})^2 + (-\sqrt{2})^2} = \sqrt{6 + 2} = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
次に、偏角 θ\theta を求める。
cosθ=622=32\cos\theta = \frac{-\sqrt{6}}{2\sqrt{2}} = -\frac{\sqrt{3}}{2}
sinθ=222=12\sin\theta = \frac{-\sqrt{2}}{2\sqrt{2}} = -\frac{1}{2}
θ=5π6\theta = -\frac{5\pi}{6}

3. 最終的な答え

22(cos(5π6)+isin(5π6))2\sqrt{2}(\cos(-\frac{5\pi}{6}) + i\sin(-\frac{5\pi}{6}))

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