与えられた正弦波の式に基づいて、以下の3つの問いに答える。 (1) 波の速さ $v$ を求める。 (2) 座標 $x$ の点の、時刻 $t$ における変位 $y$ を表す式を選ぶ。 (3) 座標 $x=1.0$ [m] の点の、時刻 $t=1.0$ [s] における変位 $y$ を求める。

応用数学波動正弦波波の速さ波の式物理
2025/4/12

1. 問題の内容

与えられた正弦波の式に基づいて、以下の3つの問いに答える。
(1) 波の速さ vv を求める。
(2) 座標 xx の点の、時刻 tt における変位 yy を表す式を選ぶ。
(3) 座標 x=1.0x=1.0 [m] の点の、時刻 t=1.0t=1.0 [s] における変位 yy を求める。

2. 解き方の手順

(1) 波の速さ vv を求める。
原点における変位の式は y=0.20sin2π3.0ty = 0.20 \sin \frac{2\pi}{3.0} t である。
これは y=Asinωty = A \sin \omega t の形をしており、ω=2π3.0\omega = \frac{2\pi}{3.0} である。
ω=2πf\omega = 2\pi f より、角振動数 ω\omega と振動数 ff の関係は f=ω2πf = \frac{\omega}{2\pi} である。
したがって、f=13.0f = \frac{1}{3.0} [Hz] である。
波長 λ=6.0\lambda = 6.0 [m] であるから、波の速さ vvv=fλv = f\lambda で求められる。
v=13.0×6.0=2.0v = \frac{1}{3.0} \times 6.0 = 2.0 [m/s] である。
(2) 座標 xx の点の、時刻 tt における変位 yy を表す式を選ぶ。
原点における変位の式は y=0.20sin2π3.0ty = 0.20 \sin \frac{2\pi}{3.0} t である。
正の方向に進む波なので、tttxvt - \frac{x}{v} で置き換える。
y=0.20sin2π3.0(txv)y = 0.20 \sin \frac{2\pi}{3.0} (t - \frac{x}{v})
v=2.0v = 2.0 [m/s] より、
y=0.20sin2π3.0(tx2.0)=0.20sin2π(t3.0x6.0)y = 0.20 \sin \frac{2\pi}{3.0} (t - \frac{x}{2.0}) = 0.20 \sin 2\pi (\frac{t}{3.0} - \frac{x}{6.0})
よって、③ が正解。
(3) 座標 x=1.0x=1.0 [m] の点の、時刻 t=1.0t=1.0 [s] における変位 yy を求める。
(2)で求めた式に、x=1.0x=1.0 [m]、t=1.0t=1.0 [s] を代入する。
y=0.20sin2π(1.03.01.06.0)=0.20sin2π(2616)=0.20sin2π(16)=0.20sinπ3y = 0.20 \sin 2\pi (\frac{1.0}{3.0} - \frac{1.0}{6.0}) = 0.20 \sin 2\pi (\frac{2}{6} - \frac{1}{6}) = 0.20 \sin 2\pi (\frac{1}{6}) = 0.20 \sin \frac{\pi}{3}
y=0.20sin60=0.20×32=0.20×1.732=0.20×0.865=0.173y = 0.20 \sin 60^\circ = 0.20 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 0.20 \times \frac{1.73}{2} = 0.20 \times 0.865 = 0.173
最も近い値は 0.17 である。

3. 最終的な答え

(1) 波の速さ vv: 2.0 [m/s] (②)
(2) 座標 xx の点の、時刻 tt における変位 yy を表す式: ③
(3) 座標 x=1.0x=1.0 [m] の点の、時刻 t=1.0t=1.0 [s] における変位 yy: 0.17 [m] (③)

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