3次関数 $y = ax^3 + bx^2 + cx + d$ が、$x=-1$ で極大値3をとり、$x=2$ で極小値-6をとるとき、定数 $a, b, c, d$ の値を求める。

解析学3次関数極値微分連立方程式
2025/4/16

1. 問題の内容

3次関数 y=ax3+bx2+cx+dy = ax^3 + bx^2 + cx + d が、x=1x=-1 で極大値3をとり、x=2x=2 で極小値-6をとるとき、定数 a,b,c,da, b, c, d の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた条件から以下のことがわかる。
(1) y(1)=3y(-1) = 3
(2) y(2)=6y(2) = -6
(3) y(1)=0y'(-1) = 0
(4) y(2)=0y'(2) = 0
y=ax3+bx2+cx+dy = ax^3 + bx^2 + cx + d を微分すると、y=3ax2+2bx+cy' = 3ax^2 + 2bx + cとなる。
条件(1)から
a+bc+d=3-a + b - c + d = 3 ...(5)
条件(2)から
8a+4b+2c+d=68a + 4b + 2c + d = -6 ...(6)
条件(3)から
3a2b+c=03a - 2b + c = 0 ...(7)
条件(4)から
12a+4b+c=012a + 4b + c = 0 ...(8)
(8)-(7) より
9a+6b=09a + 6b = 0
3a+2b=03a + 2b = 0
b=32ab = -\frac{3}{2}a ...(9)
(7)に(9)を代入して
3a2(32a)+c=03a - 2(-\frac{3}{2}a) + c = 0
3a+3a+c=03a + 3a + c = 0
c=6ac = -6a ...(10)
(5)に(9)と(10)を代入して
a32a(6a)+d=3-a - \frac{3}{2}a - (-6a) + d = 3
a32a+6a+d=3-a - \frac{3}{2}a + 6a + d = 3
2a3a+12a2+d=3\frac{-2a - 3a + 12a}{2} + d = 3
72a+d=3\frac{7}{2}a + d = 3
d=372ad = 3 - \frac{7}{2}a ...(11)
(6)に(9),(10),(11)を代入して
8a+4(32a)+2(6a)+(372a)=68a + 4(-\frac{3}{2}a) + 2(-6a) + (3 - \frac{7}{2}a) = -6
8a6a12a+372a=68a - 6a - 12a + 3 - \frac{7}{2}a = -6
10a72a=9-10a - \frac{7}{2}a = -9
20a7a=18-20a - 7a = -18
27a=18-27a = -18
a=1827=23a = \frac{18}{27} = \frac{2}{3}
(9)より
b=3223=1b = -\frac{3}{2} \cdot \frac{2}{3} = -1
(10)より
c=623=4c = -6 \cdot \frac{2}{3} = -4
(11)より
d=37223=373=973=23d = 3 - \frac{7}{2} \cdot \frac{2}{3} = 3 - \frac{7}{3} = \frac{9 - 7}{3} = \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

a=23a = \frac{2}{3}, b=1b = -1, c=4c = -4, d=23d = \frac{2}{3}

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