(1) 対数の定義から導かれる関係式を選択する問題。 (2) 対数の値が有理数か無理数かを考察する問題。具体的には、$\log_5 25$, $\log_9 27$の値を求め、$\log_2 3$が無理数であることを証明し、$a, b$が2以上の自然数のとき、$\log_a b$が無理数となる条件を求める問題。
2025/4/17
1. 問題の内容
(1) 対数の定義から導かれる関係式を選択する問題。
(2) 対数の値が有理数か無理数かを考察する問題。具体的には、, の値を求め、が無理数であることを証明し、が2以上の自然数のとき、が無理数となる条件を求める問題。
2. 解き方の手順
(1) 対数の定義 は と同値である。したがって、 は となる。
(2)(i)
.
.
(2)(ii)
より、となる。両辺を乗すると、 となる。
ここで、2は偶数、3は奇数である。は偶数、は奇数なので、を満たす自然数は存在しない。
したがって、は無理数である。
(2)(iii)
が有理数であると仮定すると、 (p, qは自然数)と表せる。このとき、となる。両辺を乗すると、となる。
もし、が偶数でが奇数ならば、は偶数、は奇数なので、を満たす自然数は存在しない。同様に、が奇数でが偶数ならば、は奇数、は偶数なので、を満たす自然数は存在しない。
したがって、とのいずれか一方が偶数で、もう一方が奇数ならば、は無理数となる。
3. 最終的な答え
ア: 2
イ: 2
ウ: 3/2
エ: 3/2
オ: 5
カ: 5