座標平面上に原点O、点A(5,0)、点B(4,3)、点C(0,5)がある。四角形OABCの周および内部からなる領域をDとする。 直線ABの方程式を$y = m_1x + n_1$、直線BCの方程式を$y = m_2x + n_2$とする。 (1) $m_1, n_1, m_2, n_2$の値を求める。 (2) 領域Dを連立不等式で表す。 (3) 点(x,y)が領域D内を動くとき、$y - m_1x$の最大値を求める。また、$m_1 < p < m_2$を満たす定数pに対して、$y - px$の最大値を求める。 (4) 点(x,y)が領域D内を動くとき、$(x+3)^2 + y^2$および$(x+4)^2 + (y+3)^2$の最小値と最大値を求める。

幾何学座標平面直線の方程式領域最大値最小値
2025/4/17

1. 問題の内容

座標平面上に原点O、点A(5,0)、点B(4,3)、点C(0,5)がある。四角形OABCの周および内部からなる領域をDとする。
直線ABの方程式をy=m1x+n1y = m_1x + n_1、直線BCの方程式をy=m2x+n2y = m_2x + n_2とする。
(1) m1,n1,m2,n2m_1, n_1, m_2, n_2の値を求める。
(2) 領域Dを連立不等式で表す。
(3) 点(x,y)が領域D内を動くとき、ym1xy - m_1xの最大値を求める。また、m1<p<m2m_1 < p < m_2を満たす定数pに対して、ypxy - pxの最大値を求める。
(4) 点(x,y)が領域D内を動くとき、(x+3)2+y2(x+3)^2 + y^2および(x+4)2+(y+3)2(x+4)^2 + (y+3)^2の最小値と最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
直線ABはA(5,0)、B(4,3)を通るので、傾きm1=3045=3m_1 = \frac{3-0}{4-5} = -3
y切片はy=3x+n1y = -3x + n_1に(5,0)を代入して、0=3(5)+n10 = -3(5) + n_1より、n1=15n_1 = 15
直線BCはB(4,3)、C(0,5)を通るので、傾きm2=5304=24=12m_2 = \frac{5-3}{0-4} = -\frac{2}{4} = -\frac{1}{2}
y切片はn2=5n_2 = 5
(2)
四角形OABCの周および内部は、直線ABの上側、直線BCの下側、x >= 0、y >= 0で囲まれる領域なので、
ym1x+n1y \ge m_1x + n_1ym2x+n2y \le m_2x + n_2x0x \ge 0y0y \ge 0
よって、y3x+15y \ge -3x + 15y12x+5y \le -\frac{1}{2}x + 5x0x \ge 0y0y \ge 0
(3)
ym1x=y(3)x=y+3x=ky - m_1x = y - (-3)x = y + 3x = kとおくと、y=3x+ky = -3x + kは傾き-3、y切片kの直線を表す。
A(5,0)を通る時、0+3(5)=150 + 3(5) = 15。B(4,3)を通る時、3+3(4)=153 + 3(4) = 15
C(0,5)を通る時、5+3(0)=55 + 3(0) = 5。O(0,0)を通る時、0+3(0)=00 + 3(0) = 0
したがって、最大値は15。
ypx=ky - px = kとおくと、y=px+ky = px + k。この直線の傾きはp。
m1=3<p<12=m2m_1 = -3 < p < -\frac{1}{2} = m_2
y=px+ky = px + kがB(4,3)を通る時、3=4p+k3 = 4p + kより、k=34pk = 3 - 4p
y=px+34py = px + 3 - 4p。したがって、y-pxの最大値は34p3 - 4p
(4)
(x+3)2+y2=t(x+3)^2 + y^2 = tとおくと、これは中心(-3,0)、半径t\sqrt{t}の円を表す。
領域D内で(x+3)2+y2(x+3)^2 + y^2が最小になるのは原点O(0,0)を通る時で、最小値は(0+3)2+02=9(0+3)^2 + 0^2 = 9
領域D内で(x+3)2+y2(x+3)^2 + y^2が最大になるのは点C(0,5)を通る時で、最大値は(0+3)2+52=9+25=34(0+3)^2 + 5^2 = 9 + 25 = 34
(x+4)2+(y+3)2(x+4)^2 + (y+3)^2は、中心(-4,-3)からの距離の二乗。
領域D内の点で(-4,-3)に最も近い点は原点(0,0)である。
距離は(40)2+(30)2=16+9=25=5\sqrt{(-4-0)^2 + (-3-0)^2} = \sqrt{16+9} = \sqrt{25} = 5。よって、最小値は52=255^2 = 25
領域D内の点で(-4,-3)から最も遠い点はC(0,5)である。
距離は(40)2+(35)2=16+64=80=45\sqrt{(-4-0)^2 + (-3-5)^2} = \sqrt{16 + 64} = \sqrt{80} = 4\sqrt{5}。よって、最大値は8080

3. 最終的な答え

(1) m1=3m_1 = -3, n1=15n_1 = 15, m2=12m_2 = -\frac{1}{2}, n2=5n_2 = 5
(2) y3x+15y \ge -3x + 15, y12x+5y \le -\frac{1}{2}x + 5, x0x \ge 0, y0y \ge 0
(3) ym1xy-m_1xの最大値: 15、 ypxy-pxの最大値: 34p3 - 4p
(4) (x+3)2+y2(x+3)^2 + y^2の最小値: 9、最大値: 34、 (x+4)2+(y+3)2(x+4)^2 + (y+3)^2の最小値: 25、最大値: 80

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