複素数 $\alpha$ は虚部が正で、$|\alpha|=2$ を満たし、$\alpha + \overline{\alpha} = 2$ を満たす。 (1) $\alpha$ を $x+yi$ ($x, y$ は実数) の形で表す。 (2) 複素数 $z$ は、方程式 $|z-8|=2|z-2|$ を満たす。複素数平面上で点 $z$ の全体が表す図形を図示する。 (3) (2)で図示した図形上の点を $P$ とする。また、$\alpha$ を表す点を $A$、$\arg{\beta} = \arg{\alpha}$ を満たす複素数 $\beta$ を表す点を $Q$ とする。三角形 $APQ$ が正三角形であるとき、$\beta$ を求める。
2025/4/17
1. 問題の内容
複素数 は虚部が正で、 を満たし、 を満たす。
(1) を ( は実数) の形で表す。
(2) 複素数 は、方程式 を満たす。複素数平面上で点 の全体が表す図形を図示する。
(3) (2)で図示した図形上の点を とする。また、 を表す点を 、 を満たす複素数 を表す点を とする。三角形 が正三角形であるとき、 を求める。
2. 解き方の手順
(1) とすると、 である。 より、 なので、、よって 。
また、 より、。 を代入すると、 より、。
は実数で の虚部は正より、。
したがって、。
(2) より、 とすると、
これは、中心 、半径 の円である。
(3) であり、 を表す。 であるから、 は と同じ方向に伸びる実数倍である。
が正三角形であるとき、 は円 上の点である。
点 を中心として点 を 回転させた点が点 に一致する(もしくは -60°回転させた点がPに一致する)から、
とおける。
または
したがって、
または、
実部、虚部が一致するはず。
は正なので
または、
は正なので
3. 最終的な答え
(1)
(2) 中心 、半径 の円。
(3)