長さ2の線分OAを直径とする円の任意の接線に、Oから下ろした垂線とその接線の交点をPとする。Oを極、半直線OAを始線としたときの点Pの軌跡の極方程式を求める。

幾何学軌跡極方程式接線垂線
2025/4/17

1. 問題の内容

長さ2の線分OAを直径とする円の任意の接線に、Oから下ろした垂線とその接線の交点をPとする。Oを極、半直線OAを始線としたときの点Pの軌跡の極方程式を求める。

2. 解き方の手順

まず、線分OAをx軸、Oを原点とする直交座標系を考える。
円の中心をCとすると、Cの座標は(1,0)である。円の半径は1であるから、円の方程式は
(x1)2+y2=1(x-1)^2 + y^2 = 1
すなわち、
x22x+1+y2=1x^2 - 2x + 1 + y^2 = 1
x2+y2=2xx^2 + y^2 = 2x
円上の任意の点を(2cos2^2θ, sin2θ)と表すことができる。
この点における接線の方程式は、
2cos2θx+sin2θy=2cosθ2\cos^2\theta x + \sin2\theta y = 2\cos\thetaとなる。
原点Oからこの接線に下ろした垂線の方程式は、
sin2θx2cos2θy=0\sin2\theta x - 2\cos^2\theta y = 0
2つの式を連立して解く。
2cos2θx+sin2θy=2cosθ2\cos^2\theta x + \sin2\theta y = 2\cos\theta
sin2θx2cos2θy=0\sin2\theta x - 2\cos^2\theta y = 0
から
x=2cosθ2cos2θ+sin22θ2cos2θ=4cos3θ2cos2θ+4sin2θcos2θ=2cosθ1+2sin2θx = \frac{2\cos\theta}{2\cos^2\theta + \sin^2 2\theta} 2\cos^2\theta = \frac{4\cos^3\theta}{2\cos^2\theta + 4\sin^2\theta\cos^2\theta} = \frac{2\cos\theta}{1+2\sin^2\theta}
y=2cosθ2cos2θ+sin22θsin2θ=2cosθsin2θ2cos2θ+4sin2θcos2θ=2sinθcosθ2cosθ2cos2θ+4sin2θcos2θ=2sinθ1+2sin2θy = \frac{2\cos\theta}{2\cos^2\theta + \sin^2 2\theta} \sin2\theta = \frac{2\cos\theta \sin2\theta}{2\cos^2\theta + 4\sin^2\theta\cos^2\theta} = \frac{2\sin\theta\cos\theta 2\cos\theta}{2\cos^2\theta + 4\sin^2\theta\cos^2\theta} = \frac{2\sin\theta}{1+2\sin^2\theta}
ここで、r2=x2+y2r^2 = x^2+y^2なので、
r2=4cos2θ+4sin2θ(1+2sin2θ)2r^2 = \frac{4\cos^2\theta + 4\sin^2\theta}{(1+2\sin^2\theta)^2}
r2=4(1+2sin2θ)2r^2 = \frac{4}{(1+2\sin^2\theta)^2}
r=21+2sin2θr = \frac{2}{1+2\sin^2\theta}
r=21+2(1cos2θ)r = \frac{2}{1+2(1-\cos^2\theta)}
r=232cos2θr = \frac{2}{3-2\cos^2\theta}
x=rcosθx=r\cos\theta, y=rsinθy=r\sin\thetaとすると、
cosθ=xr\cos\theta = \frac{x}{r}
sinθ=yr\sin\theta = \frac{y}{r}
極座標での表示は、x=rcosθ,y=rsinθx = r\cos\theta, y = r\sin\thetaである。
x2+y2=2xx^2 + y^2 = 2xより
r2=2rcosθr^2 = 2r\cos\theta
r=2cosθr = 2\cos\theta

3. 最終的な答え

r=2cosθr = 2\cos\theta

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