直線 $l: y = ax - 3a + 4$ と円 $C: x^2 + y^2 - 2x - 2y = 0$ について、以下の問いに答える。 (1) 直線 $l$ が $a$ の値に関わらず通る定点Pの座標を求める。 (2) 直線 $l$ と円 $C$ の共有点の個数を求める。 (3) 円 $C$ が直線 $l$ と2点で交わり、円 $C$ によって切り取られる線分の長さが1であるとき、$a$ の値を求める。

幾何学直線共有点定点距離三平方の定理
2025/4/19

1. 問題の内容

直線 l:y=ax3a+4l: y = ax - 3a + 4 と円 C:x2+y22x2y=0C: x^2 + y^2 - 2x - 2y = 0 について、以下の問いに答える。
(1) 直線 llaa の値に関わらず通る定点Pの座標を求める。
(2) 直線 ll と円 CC の共有点の個数を求める。
(3) 円 CC が直線 ll と2点で交わり、円 CC によって切り取られる線分の長さが1であるとき、aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 直線 ll の式を aa について整理する。
y=ax3a+4y = ax - 3a + 4
y=a(x3)+4y = a(x - 3) + 4
aa の値に関わらずこの式が成り立つためには、x3=0x - 3 = 0 かつ y=4y = 4 である必要がある。
よって、x=3x = 3y=4y = 4
(2) 円 CC の式を平方完成する。
x22x+y22y=0x^2 - 2x + y^2 - 2y = 0
(x22x+1)+(y22y+1)=1+1(x^2 - 2x + 1) + (y^2 - 2y + 1) = 1 + 1
(x1)2+(y1)2=2(x - 1)^2 + (y - 1)^2 = 2
CC の中心は (1,1)(1, 1)、半径は 2\sqrt{2} である。
直線 ll の式を axy3a+4=0ax - y - 3a + 4 = 0 と変形する。
円の中心と直線の距離 dd を求める。
d=a(1)(1)3a+4a2+(1)2=2a+3a2+1d = \frac{|a(1) - (1) - 3a + 4|}{\sqrt{a^2 + (-1)^2}} = \frac{|-2a + 3|}{\sqrt{a^2 + 1}}
共有点の個数は、d<2d < \sqrt{2} のとき2個、d=2d = \sqrt{2} のとき1個、d>2d > \sqrt{2} のとき0個となる。
d<2d < \sqrt{2} を解く。
2a+3a2+1<2\frac{|-2a + 3|}{\sqrt{a^2 + 1}} < \sqrt{2}
(2a+3)2<2(a2+1)(-2a + 3)^2 < 2(a^2 + 1)
4a212a+9<2a2+24a^2 - 12a + 9 < 2a^2 + 2
2a212a+7<02a^2 - 12a + 7 < 0
a=12±144564=12±884=12±2224=3±222a = \frac{12 \pm \sqrt{144 - 56}}{4} = \frac{12 \pm \sqrt{88}}{4} = \frac{12 \pm 2\sqrt{22}}{4} = 3 \pm \frac{\sqrt{22}}{2}
よって、3222<a<3+2223 - \frac{\sqrt{22}}{2} < a < 3 + \frac{\sqrt{22}}{2} のとき共有点は2個。
d=2d = \sqrt{2} を解く。
2a212a+7=02a^2 - 12a + 7 = 0
a=3±222a = 3 \pm \frac{\sqrt{22}}{2} のとき共有点は1個。
d>2d > \sqrt{2} を解く。
a<3222a < 3 - \frac{\sqrt{22}}{2} または a>3+222a > 3 + \frac{\sqrt{22}}{2} のとき共有点は0個。
(3) 円の中心から直線に下ろした垂線の足をHとする。
弦の長さを2等分するので、弦の半分は 12\frac{1}{2}
円の半径は 2\sqrt{2}
三平方の定理より、
d2+(12)2=(2)2d^2 + (\frac{1}{2})^2 = (\sqrt{2})^2
d2=214=74d^2 = 2 - \frac{1}{4} = \frac{7}{4}
d=72d = \frac{\sqrt{7}}{2}
2a+3a2+1=72\frac{|-2a + 3|}{\sqrt{a^2 + 1}} = \frac{\sqrt{7}}{2}
4(2a+3)2=7(a2+1)4(-2a + 3)^2 = 7(a^2 + 1)
4(4a212a+9)=7a2+74(4a^2 - 12a + 9) = 7a^2 + 7
16a248a+36=7a2+716a^2 - 48a + 36 = 7a^2 + 7
9a248a+29=09a^2 - 48a + 29 = 0
a=48±4824(9)(29)18=48±2304104418=48±126018=48±63518=8±353a = \frac{48 \pm \sqrt{48^2 - 4(9)(29)}}{18} = \frac{48 \pm \sqrt{2304 - 1044}}{18} = \frac{48 \pm \sqrt{1260}}{18} = \frac{48 \pm 6\sqrt{35}}{18} = \frac{8 \pm \sqrt{35}}{3}

3. 最終的な答え

(1) 定点Pの座標は (3,4)(3, 4)
(2) 3222<a<3+2223 - \frac{\sqrt{22}}{2} < a < 3 + \frac{\sqrt{22}}{2} のとき共有点は2個。
a=3±222a = 3 \pm \frac{\sqrt{22}}{2} のとき共有点は1個。
a<3222a < 3 - \frac{\sqrt{22}}{2} または a>3+222a > 3 + \frac{\sqrt{22}}{2} のとき共有点は0個。
(3) a=8±353a = \frac{8 \pm \sqrt{35}}{3}

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