(1) 円 D1 の方程式を a について整理すると、 x2+y2−10+a(−6x+2y+20)=0 となります。
この式が任意の a について成り立つためには、 x2+y2−10=0 かつ −6x+2y+20=0 が成り立つ必要があります。
−6x+2y+20=0 より y=3x−10 なので、これを x2+y2−10=0 に代入して、 x2+(3x−10)2−10=0 x2+9x2−60x+100−10=0 10x2−60x+90=0 x2−6x+9=0 (x−3)2=0 y=3(3)−10=−1 よって、定点は (3,−1) です。 (2) 円 D1 の方程式を平方完成すると、 (x−3a)2+(y+a)2=9a2+a2−20a+10=10a2−20a+10 したがって、円 D1 の中心は P(3a,−a) なので、s=3a, t=−a です。 よって、a=−t であり、s=3a に代入すると s=−3t となります。 (3) 円 D1 の半径 r は、 r=10a2−20a+10=10(a2−2a+1)=10(a−1)2=10∣a−1∣ 円 D1 と円 D2 が接するとき、中心間の距離は r±5 に等しくなります。 P(3a,−a) と原点 (0,0) の距離は (3a)2+(−a)2=10a2=10∣a∣ です。 したがって、10∣a∣=10∣a−1∣±5 となります。 10∣a−1∣=10∣a∣∓5 ∣a−1∣=∣a∣∓105=∣a∣∓210 (i) a−1=a∓210 の場合: −1=∓210 となりますが、これは成立しません。 (ii) a−1=−a∓210 の場合: 2a=1∓210 a=21∓410=42∓10 a=42−10 のとき、a−1=42−10−4=4−2−10 となり、 ∣a−1∣=42+10、 ∣a∣=410−2 なので、 42+10=410−2+210=410−2+210=4310−2 となり、これは成立しません。 a=42+10 のとき、a−1=42+10−4=4−2+10 となり、 ∣a−1∣=410−2、 ∣a∣=42+10 なので、 410−2=42+10−210=42+10−210=42−10 となり、 ∣a−1∣ が負になることはないので、成立しません。 次に、∣a∣=a, ∣a−1∣=1−a となるのは a≤0 かつ a≤1 の時なので、a≤0 1−a=a∓210 1∓210=2a a=21∓410 a=42−10<0 なので、これは条件を満たします。 a=42+10>0 なので、これは条件を満たしません。 a=42−10 のとき、 10∣a∣=10⋅410−2=410−210=25−10 10∣a−1∣=10⋅42+10=4210+10=210+5 25−10=210+5±5 25−10=210+5+10=210+15 (不成立) 25−10=210+5−10=210−5 5−10=10−5 10=210 5=10 (不成立) 中心間の距離が足し算で表される場合は外接、引き算で表される場合は内接です。