1個のサイコロを投げたときの出た目の数を確率変数 $X$ とし、$X$ の確率分布が与えられている。このとき、$E(X)$, $E(X^2)$, $V(X)$, $\sigma(X)$ を求める問題である。

確率論・統計学確率変数期待値分散標準偏差確率分布サイコロ
2025/3/15

1. 問題の内容

1個のサイコロを投げたときの出た目の数を確率変数 XX とし、XX の確率分布が与えられている。このとき、E(X)E(X), E(X2)E(X^2), V(X)V(X), σ(X)\sigma(X) を求める問題である。

2. 解き方の手順

まず、E(X)E(X) を求める。E(X)E(X) は期待値であり、各値とその確率の積の総和で計算される。
E(X)=i=16xiP(X=xi)=116+216+316+416+516+616E(X) = \sum_{i=1}^{6} x_i P(X=x_i) = 1 \cdot \frac{1}{6} + 2 \cdot \frac{1}{6} + 3 \cdot \frac{1}{6} + 4 \cdot \frac{1}{6} + 5 \cdot \frac{1}{6} + 6 \cdot \frac{1}{6}
E(X)=1+2+3+4+5+66=216=72E(X) = \frac{1+2+3+4+5+6}{6} = \frac{21}{6} = \frac{7}{2}
次に、E(X2)E(X^2) を求める。
E(X2)=i=16xi2P(X=xi)=1216+2216+3216+4216+5216+6216E(X^2) = \sum_{i=1}^{6} x_i^2 P(X=x_i) = 1^2 \cdot \frac{1}{6} + 2^2 \cdot \frac{1}{6} + 3^2 \cdot \frac{1}{6} + 4^2 \cdot \frac{1}{6} + 5^2 \cdot \frac{1}{6} + 6^2 \cdot \frac{1}{6}
E(X2)=1+4+9+16+25+366=916E(X^2) = \frac{1+4+9+16+25+36}{6} = \frac{91}{6}
次に、V(X)V(X) を求める。V(X)V(X) は分散であり、V(X)=E(X2)(E(X))2V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 で計算される。
V(X)=E(X2)(E(X))2=916(72)2=916494=18214712=3512V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 = \frac{91}{6} - (\frac{7}{2})^2 = \frac{91}{6} - \frac{49}{4} = \frac{182 - 147}{12} = \frac{35}{12}
最後に、σ(X)\sigma(X) を求める。σ(X)\sigma(X) は標準偏差であり、分散の正の平方根である。
σ(X)=V(X)=3512=3512=3523=35323=1056\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{\frac{35}{12}} = \frac{\sqrt{35}}{\sqrt{12}} = \frac{\sqrt{35}}{2\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{35}\sqrt{3}}{2 \cdot 3} = \frac{\sqrt{105}}{6}

3. 最終的な答え

E(X) = 7/2
E(X^2) = 91/6
V(X) = 35/12
σ(X)=1056\sigma(X) = \frac{\sqrt{105}}{6}

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