2つのゲームの方法があり、それぞれの方法で得られる得点の期待値を計算し、どちらの方法が有利かを判断する問題です。 方法1:サイコロを1回投げ、出た目を点数とする。 方法2:サイコロを2回投げ、出た目の和を点数とする。ただし、合計が7以上になった場合は0点とする。

確率論・統計学期待値確率サイコロ条件付き確率
2025/6/8

1. 問題の内容

2つのゲームの方法があり、それぞれの方法で得られる得点の期待値を計算し、どちらの方法が有利かを判断する問題です。
方法1:サイコロを1回投げ、出た目を点数とする。
方法2:サイコロを2回投げ、出た目の和を点数とする。ただし、合計が7以上になった場合は0点とする。

2. 解き方の手順

(1) 方法1の期待値 E1E_1を計算します。
サイコロの目は1から6までで、それぞれの出る確率は1/61/6です。
したがって、
E1=(1+2+3+4+5+6)×(1/6)=21/6=7/2E_1 = (1+2+3+4+5+6) \times (1/6) = 21/6 = 7/2
(2) 方法2で得点が0点となる確率を計算します。
2つのサイコロの目の和が7以上になる場合を数えます。
(1,6), (2,5), (2,6), (3,4), (3,5), (3,6), (4,3), (4,4), (4,5), (4,6), (5,2), (5,3), (5,4), (5,5), (5,6), (6,1), (6,2), (6,3), (6,4), (6,5), (6,6) の21通り。
したがって、0点となる確率は 21/36=7/1221/36 = 7/12
(3) 方法2で0点であったときに、1回目に出た目が2である条件付き確率を計算します。
1回目に出た目が2で合計が7以上になるのは(2,5), (2,6)の2通りです。
したがって、条件付き確率は2/212/21
(4) 方法2の期待値 E2E_2を計算します。
合計が2になるのは(1,1)の1通り
合計が3になるのは(1,2), (2,1)の2通り
合計が4になるのは(1,3), (2,2), (3,1)の3通り
合計が5になるのは(1,4), (2,3), (3,2), (4,1)の4通り
合計が6になるのは(1,5), (2,4), (3,3), (4,2), (5,1)の5通り
それぞれの確率を計算すると
P(2) = 1/36
P(3) = 2/36
P(4) = 3/36
P(5) = 4/36
P(6) = 5/36
E2=2×(1/36)+3×(2/36)+4×(3/36)+5×(4/36)+6×(5/36)=(2+6+12+20+30)/36=70/36=35/18E_2 = 2 \times (1/36) + 3 \times (2/36) + 4 \times (3/36) + 5 \times (4/36) + 6 \times (5/36) = (2 + 6 + 12 + 20 + 30)/36 = 70/36 = 35/18
(5) E1E_1E2E_2の大小を比較します。
E1=7/2=63/18E_1 = 7/2 = 63/18
E2=35/18E_2 = 35/18
したがって、E1>E2E_1 > E_2
(6) 太郎さんは期待値が大きい方を選ぶので、方法1を選びます。

3. 最終的な答え

ア:7
イ:2
ウ:7
エオ:12
カ:2
キク:21
ケコ:35
サシ:18
ス:>
セ:方法1

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