与えられた無限級数 $\frac{1}{4} + \frac{3}{8} + \frac{5}{12} + \frac{7}{16} + \dots$ の収束・発散を調べ、収束する場合はその和を求める。

解析学無限級数収束発散極限
2025/4/18

1. 問題の内容

与えられた無限級数 14+38+512+716+\frac{1}{4} + \frac{3}{8} + \frac{5}{12} + \frac{7}{16} + \dots の収束・発散を調べ、収束する場合はその和を求める。

2. 解き方の手順

まず、この級数の一般項 ana_n を求める。分子は 2n12n-1、分母は 4n4n であるから、
an=2n14n=2n4n14n=1214na_n = \frac{2n-1}{4n} = \frac{2n}{4n} - \frac{1}{4n} = \frac{1}{2} - \frac{1}{4n}
となる。
したがって、与えられた無限級数は
n=1(1214n)=n=112n=114n=n=11214n=11n\sum_{n=1}^{\infty} \left( \frac{1}{2} - \frac{1}{4n} \right) = \sum_{n=1}^{\infty} \frac{1}{2} - \sum_{n=1}^{\infty} \frac{1}{4n} = \sum_{n=1}^{\infty} \frac{1}{2} - \frac{1}{4} \sum_{n=1}^{\infty} \frac{1}{n}
と表せる。ここで、n=11n\sum_{n=1}^{\infty} \frac{1}{n} は調和級数であり、発散することが知られている。n=112\sum_{n=1}^{\infty} \frac{1}{2} も明らかに発散する。発散する級数から発散する級数の定数倍を引いても、級数は発散する。
別の方法として、級数の収束・発散を調べるための必要条件として、limnan=0\lim_{n \to \infty} a_n = 0 であることが挙げられる。与えられた級数の一般項 an=2n14na_n = \frac{2n-1}{4n} に対して、
limnan=limn2n14n=limn21n4=24=120\lim_{n \to \infty} a_n = \lim_{n \to \infty} \frac{2n-1}{4n} = \lim_{n \to \infty} \frac{2 - \frac{1}{n}}{4} = \frac{2}{4} = \frac{1}{2} \neq 0
したがって、この級数は発散する。

3. 最終的な答え

発散する。

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