次の数が自然数になるような最小の自然数 $n$ を求めます。 (1) $\sqrt{540n}$ (2) $\sqrt{756n}$ (3) $\sqrt{\frac{264}{n}}$ (4) $\sqrt{\frac{936}{n}}$

算数平方根約数素因数分解分数互いに素整数
2025/4/18
## 問題115

1. 問題の内容

次の数が自然数になるような最小の自然数 nn を求めます。
(1) 540n\sqrt{540n}
(2) 756n\sqrt{756n}
(3) 264n\sqrt{\frac{264}{n}}
(4) 936n\sqrt{\frac{936}{n}}

2. 解き方の手順

(1) 540n\sqrt{540n} が自然数になるためには、540n540n が平方数になる必要があります。540540 を素因数分解すると 540=22×33×5540 = 2^2 \times 3^3 \times 5 です。したがって、nn3×5=153 \times 5 = 15 の倍数である必要があります。最小の nnn=15n = 15 です。
(2) 756n\sqrt{756n} が自然数になるためには、756n756n が平方数になる必要があります。756756 を素因数分解すると 756=22×33×7756 = 2^2 \times 3^3 \times 7 です。したがって、nn3×7=213 \times 7 = 21 の倍数である必要があります。最小の nnn=21n = 21 です。
(3) 264n\sqrt{\frac{264}{n}} が自然数になるためには、264n\frac{264}{n} が平方数になる必要があります。264264 を素因数分解すると 264=23×3×11264 = 2^3 \times 3 \times 11 です。したがって、nn2×3×11=662 \times 3 \times 11 = 66 または 23×3×11=2642^3 \times 3 \times 11=264 の約数である必要があります。また、264n\frac{264}{n} は平方数なので、n=66n = 66 のとき 26466=4=2\sqrt{\frac{264}{66}} = \sqrt{4} = 2 となり、n=264n = 264 のとき 264264=1=1\sqrt{\frac{264}{264}} = \sqrt{1} = 1 となります。最小の nn を求めるので n=66n = 66 を確認します。nn6666 より小さい場合、nn2,3,6,11,22,332, 3, 6, 11, 22, 33 のいずれかになります。これらのとき、264n\frac{264}{n} が平方数になることはありません。したがって、最小の nnn=66n = 66 です。
(4) 936n\sqrt{\frac{936}{n}} が自然数になるためには、936n\frac{936}{n} が平方数になる必要があります。936936 を素因数分解すると 936=23×32×13936 = 2^3 \times 3^2 \times 13 です。したがって、nn2×13=262 \times 13 = 26 または 23×32×13=9362^3 \times 3^2 \times 13=936 の約数である必要があります。また、936n\frac{936}{n} は平方数なので、n=26n = 26 のとき 93626=36=6\sqrt{\frac{936}{26}} = \sqrt{36} = 6 となり、n=2×13=26n = 2 \times 13=26, n=23×32×13=936n = 2^3 \times 3^2 \times 13=936 のとき 936936=1=1\sqrt{\frac{936}{936}} = \sqrt{1} = 1 となります。最小の nn を求めるので n=26n = 26 を確認します。nn2626 より小さい場合、nn2,3,4,6,8,9,12,13,18,242, 3, 4, 6, 8, 9, 12, 13, 18, 24 のいずれかになります。これらのとき、936n\frac{936}{n} が平方数になることはありません。したがって、最小の nnn=26n = 26 です。

3. 最終的な答え

(1) 15
(2) 21
(3) 66
(4) 26
## 問題116

1. 問題の内容

(1) nn が自然数のとき、24n\sqrt{24n}100100 より大きくなるような整数のうち、最小のものを求めます。
(2) 152n+1\frac{15}{2n+1} が正の整数となるような正の整数 nn をすべて求めます。
(3) 241024^{10}2n2^n で割り切れるような正の整数 nn のうち、最大のものを求めます。
(4) 108個の分数 k108\frac{k}{108} (k=1,2,3,...,108k = 1, 2, 3, ..., 108) のうち、既約分数であるものの個数を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 24n>100\sqrt{24n} > 100 より、24n>1000024n > 10000。したがって、n>1000024=12503=416.66...n > \frac{10000}{24} = \frac{1250}{3} = 416.66...nn は整数なので、最小の nn417417 です。
(2) 152n+1\frac{15}{2n+1} が正の整数となるためには、2n+12n+11515 の約数である必要があります。1515 の約数は 1,3,5,151, 3, 5, 15 です。
- 2n+1=12n+1 = 1 のとき、2n=02n = 0 より n=0n = 0 となりますが、nn は正の整数なので不適。
- 2n+1=32n+1 = 3 のとき、2n=22n = 2 より n=1n = 1
- 2n+1=52n+1 = 5 のとき、2n=42n = 4 より n=2n = 2
- 2n+1=152n+1 = 15 のとき、2n=142n = 14 より n=7n = 7
したがって、求める nn1,2,71, 2, 7 です。
(3) 2410=(23×3)10=230×31024^{10} = (2^3 \times 3)^{10} = 2^{30} \times 3^{10} です。241024^{10}2n2^n で割り切れるとき、n30n \le 30 でなければなりません。したがって、最大の nn3030 です。
(4) k108\frac{k}{108} が既約分数であるためには、kk108108 が互いに素である必要があります。108=22×33108 = 2^2 \times 3^3 なので、kk22 の倍数でも 33 の倍数でもあってはなりません。
11 から 108108 までの整数のうち、22 の倍数は 1082=54\frac{108}{2} = 54 個、33 の倍数は 1083=36\frac{108}{3} = 36 個、66 の倍数(2233 の公倍数)は 1086=18\frac{108}{6} = 18 個です。
22 または 33 の倍数の個数は 54+3618=7254 + 36 - 18 = 72 個です。
したがって、2233 のどちらの倍数でもない整数の個数は 10872=36108 - 72 = 36 個です。

3. 最終的な答え

(1) 417
(2) 1, 2, 7
(3) 30
(4) 36

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