問題は、正三角形ABCの辺AB上に点Dを取り、線分BDを1辺とする正三角形BDEを作るという設定です。 (1)では、△AEBと△CDBが合同であることを証明する穴埋め問題であり、(2)では、AD:DB = 1:2のとき、△BDEの面積が四角形AEBCの面積の何倍かを求める問題です。

幾何学正三角形合同面積比
2025/4/19
## 数学の問題の解答

1. 問題の内容

問題は、正三角形ABCの辺AB上に点Dを取り、線分BDを1辺とする正三角形BDEを作るという設定です。
(1)では、△AEBと△CDBが合同であることを証明する穴埋め問題であり、(2)では、AD:DB = 1:2のとき、△BDEの面積が四角形AEBCの面積の何倍かを求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) △AEB≡△CDBの証明
△AEBと△CDBにおいて
△ABCと△BDEはそれぞれ正三角形だから、
AB = CB ...(ア)
BE = BD ...(イ)
∠ABE = ∠CBD = 60° ...(ウ)
(ウ)について補足します。
∠ABE = ∠ABC - ∠EBC
∠CBD = ∠EBD - ∠EBC
∠ABC = ∠EBD = 60° より、
∠ABE = 60° - ∠EBC
∠CBD = 60° - ∠EBC
したがって ∠ABE = ∠CBD = 60°
ア、イ、ウより、2辺とその間の角がそれぞれ等しいから、
△AEB≡△CDB
(2) △BDEの面積が四角形AEBCの面積の何倍か
AD:DB = 1:2 より、AB = AD + DB = 1 + 2 = 3 となります。
したがって、DB = (2/3)AB です。
ここで、正三角形の面積の公式を思い出しましょう。1辺の長さが aa の正三角形の面積は (3/4)a2( \sqrt{3} / 4 ) a^2 です。
△ABCの面積をS(ABC)とすると、
S(ABC)=34AB2 S(ABC) = \frac{\sqrt{3}}{4} AB^2
△BDEの面積をS(BDE)とすると、
S(BDE)=34DB2=34(23AB)2=3449AB2=49S(ABC) S(BDE) = \frac{\sqrt{3}}{4} DB^2 = \frac{\sqrt{3}}{4} (\frac{2}{3} AB)^2 = \frac{\sqrt{3}}{4} \cdot \frac{4}{9} AB^2 = \frac{4}{9} S(ABC)
四角形AEBCの面積は、
S(AEBC) = S(ABC) + S(BDE) = S(ABC) + (4/9)S(ABC) = (13/9)S(ABC)
したがって、△BDEの面積は四角形AEBCの面積の
S(BDE)S(AEBC)=49S(ABC)139S(ABC)=413 \frac{S(BDE)}{S(AEBC)} = \frac{\frac{4}{9} S(ABC)}{\frac{13}{9} S(ABC)} = \frac{4}{13}
倍です。

3. 最終的な答え

(1) ア: CB, イ: BD, ウ: CBD, エ: 2辺とその間の角
(2) 4/13倍

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